すっかり季節の色が変わってきました。人それぞれ、思うままの秋があるとは思いますが、こういうのはどうでしょう。待ち合わせの時間が余ったなら、何気なく本屋で時間をつぶしてみてください。色とりどりの背表紙を眺めてみてください。さしたる理由もなく手に取った小さな文庫本、もしもそれが少しでも気になったなら、少額のお金思い切ってどぶに捨ててみるつもりでも買ってみてください。これ、ぜひお薦めします。
数ページ読んで、ぜんぜんつまんないやって思ったなら、うっちゃちゃってください(と書いてから、無責任な気がしたので、筆者に一報頂ければ喜んで買い取ります、はい)。本は人と同じで、出会いです。読書の秋、言い古されていますが、そんなのに乗ってみるのも悪くないと思いませんか?
前置き長くなりました。大学探訪は一橋大学です。キャンパスに足を踏み入れると、歴史を感じさせる威厳と風格ある建築物が迎えてくれます。いつ訪れても絵を描いている方がいらっしゃいます。すごく気持ちがわかります。
もともと一橋の所在地である国立は、大学の設立、駅舎の建築、道路整備、がいっぺんに行われた計画都市です。そのため、味わいある駅舎と放射状に伸びる三本の道路、編み目模様の街並み、そして一橋大学キャンパス、全てに調和があります。自然も生かされ、昔の人間は無作法な宅地造成ばかりやりおる今の人間とは違ったんだなあと、しみじみ思ったりします。
ワンポイントチェック: その国立駅、JR東日本の中央線高架化にともなう計画によって、取り壊しが決定されています。反対運動もあるようですが、先日の市議会による決定によって保存は絶望的です。誠に残念至極です。