月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

尊い姿のはなし

2021年09月30日 21時13分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


境内の彼岸花も末枯れてゆきます。


アゲハ蝶も一生懸命蜜を集めます。


今日、Sさんがご往生されました。

ずいぶん痩せておられたそうです。

お寺にお参りしたくて、お参りしたくてしかたない!というふうに、

常例法座も沙羅の会も季節の法要も、よくお参りしてくださいました。

優しい笑顔。

手を合わすお姿。

静かにお称えされるお念仏。

病に倒れてもなお尊いお姿。

彼岸花とかさなります

なんまんだぶつ



蕎麦畑のはなし

2021年09月29日 21時13分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)



「お蕎麦の花が見頃ですよ!」と西予市宇和町のご門徒さんに教えていただきました。

お米を収穫された後の田圃にお蕎麦を作っておられ、西予市宇和町内のあちらこちらの田圃が今、真っ白いお蕎麦の花で染まっています。(合わせると13町分になるそうです)

お田植え前の水が張られた田圃、
夏の青田、
たわわに実った稲穂が風に揺れる田圃、
順序よく刈り取られた稲刈り後の田圃、
そしてお蕎麦の花が一面に咲く田圃。

四季折々の美しい風景は、一年中、自然とと向き合われてのご苦労あってこそです。

手を合わさずにはいられません。

食前・食後のことばも大切にしないといけませんね。

なんまんだぶつ





















修多羅のはなし

2021年09月28日 21時49分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


西福寺様永代経法要のご縁、2日目です。

この度は永代経法要ということで、手作りの修多羅を持っていき、二日間、演台に飾らせていただきました。

修多羅は七条袈裟を着用する時に使うご法具です。

インドの言葉で「経」をあらわす「スートラ」の漢訳語です。

修多羅はお経という意味があり、その六つの結び飾りは「南無阿弥陀仏」の六字を現しているとの説もあります。

「経」とは『大無量寿経』、そのお経の要は阿弥陀仏のご本願、その本体は南無阿弥陀仏のあ名号。

お念仏が、私の人生を貫いてくださっています。

はるかな過去から、この今に。

決して切れない縦糸‥‥修多羅。


心丈夫ですね。