上海ウエブサイト

上海の経済、都市計画、住宅等の情報を中心に投資の視点から、もろもろの話を書きたいと思っております。

中国株式 非流通株

2005-07-22 23:02:36 | Weblog
6年前、これからの中国経済成長を期待して、上海に株式の調査にいった。
毎日、株式専門のチャンネルを見て、不思議なことに気がついた。
中国には元で取引するA株、アメリカドルで取引するB株、そのほかに流通していないC株があるという。
非流通株C株とはどのような性質の株なのか、その性格、数量など言葉の壁もあって、まったく掴む事ができなかった。
ただ、朧げながら判ったことはその数量はどうも膨大であるのでは無いだろうかとの憶測だけである。

大雑把に言えば、株式投資で利益を上げるには鞘とりでこまめに利益を蓄積するか、長期的に会社の成長による株価の上昇で利益を獲るのか、あるいはこれらの組み合わせで対処するかである。

しかし、訳の判らない非流通株の爆弾を抱えていたのではリスクの取りようが無い。

あまりにも危険すぎる。
したがって私は中国株には投資しなかった。
その代わり住宅に投資した。

しかし、昨年C株を新たに上場するらしいとの話が市場を駆け巡り、A,B株市場は低迷している。

C株の情報は錯綜している。
C株の扱いによってA,B株の動向が決まる。
非流通株から目が話せない。

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中国版振り込め詐欺

2005-07-18 21:11:57 | Weblog
日本での振込め詐欺は手口も益々多様化し、巧妙化している。
本人役、警察官、弁護士、保険会社なども登場し劇場型になっているといわれている。
日本の被害者の場合、どのような階層が狙われているのかはっきりしないが、中国の場合は狙われている階層がはっきりしている。
また、手口も簡単だ。

対象は自家用車を持つ上流階級である。
手口は駐車している車のナンバープレートをはずし、その所に連絡用の携帯電話番号を書いておく。
電話すると振込み先の口座を教えてくれる。
そこに金を振り込むと車のナンバープレートの隠し場所を教えてくれる。
 
日本ではこの手は通用しない。
ナンバープレートは陸運局で再発行してくれるから。

上海ではナンバープレートは入札で金額が決まる。
実際入札がすんで見ないと判らない。
中国人は8、6、3、1の数字を好むからこの数字があるとべらぼうに高い物になる。
昨年か一昨年だか忘れたが、携帯電話番号の入札で800万元で落札されたとの報道があった。

上海市での平均的ナンバープレート落札額は38、000元(日本円約513、000円)らしい。

上海では自家用乗用車を購入できるのは富裕層だけである。
日本のように一般家庭でも自家用車を購入できる所まで所得が向上してはいない。

日本のように劇場型の振込め詐欺が登場するまではもう少し時間が必要であろう。

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上海の中古不動産値上がり

2005-07-07 20:50:59 | Weblog
中国の昨年の経済成長率は9.5%であった。
経済は相変わらず高成長を続けている。

一方、上海での新築不動産は10.8%の値上がりである。
中古不動産は私の定点観測であるが15%の価格上昇である。
中古不動産の値上がりが大きい。

この理由は副都心の整備、地下鉄の開業等による利便性の向上がある。
又、上海では外部より工場、建設労働者、学生としての流入人口が大変多い。

近年、上海で建築されている住宅は一家族3人で100へーべの広さが基準である。
だから、労働者や学生がこのクラスの住宅を買うことも借りることも難しい。
複数家族での、あるいは学生では複数人への賃貸が流行っている。

このようなわけで上海の中古住宅物件は逼迫している。
上海の日本人も住宅を購入し、自分で住みあるいは店子に貸し出しをしている人もいる。

夜になるとはっきり判るのだが、完売された建物でも人が住んでない住宅が多い。
値上がり待ちで内装のされていない物件が多い。

上海の中古住宅では当分の間、この状況が続きそうである。
上海のある不動産会社では今年の中古不動産の値上がり予測は20%としている。

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上海の大型トラック

2005-06-18 23:51:40 | Weblog
第一汽車の開発製造による開放号、東風汽車開発製造の東風号は、現在上海でもたまに見かける。
これらの中型トラックは自主更生独自路線を驀進していた時代には大活躍した車種である。
しかし、現在の高速道路には適さない車になってしまった。

1985年、重慶汽車といすゞ自動車の合弁会社(小型トラック車中心)を作り中央政府による方針の転換が始まる。

高速自動車道路時代を目標にトラックの性能強化と大容量化の輸送を視野に入れた取り組みである。
中国自動車製造会社のトレーラーの開発、トラックの大型化、高速化である。
スエーデンのボルボ社、ダイムラー・クライスラー社等の外国企業製の大型トラックの輸入である。

現在の所、ボルボ車が輸入車で大きなシェアーを取り、ナンバーワンの地位を占めている。

これらの施策に加えて乗用車と同じ様に外国企業との合弁方式での製造にボルボ、ダイムラー・クライスラー、いすゞ、日野等が着手している。

このような状況の中、いよいよ最後の真打ゼネラル・モーターの登場である。
GM社、上海汽車、いすゞの三社で合弁会社を作り上海に大型車製造工場を展開している。
GM社はアメリカトラック部門でもナンバーワンを占めている。

近い将来、上海は全世界への自動車輸出基地になることは確実である。

(注、いすゞ自動車と日野自動車は戦前同じ会社であった。いすゞ自動車日野製作所で戦車を製造しており戦後、日野自動車として分離された。)

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アービトラージ的住宅売買

2005-06-15 15:15:22 | Weblog
アービトラージという言葉は住宅売買にはまだあまり使用されてはいない。
商品や株の取引では昔から鞘取りの意味で使用されていた。

投機。投資につき物のリスクを低減する手法である。
商品や株式は時の流れにより情報が変化しその変化により価格が変動する。
その変動を利用し短時間のうちに買いと売り、あるいは売りと買いを成立させ利益を確定する。
このアービトラージをする人をアービトラージャーという。

最近は日本の株式市場でもアービトラージャーは大変増えている。
しかし、日本の不動産市場ではプロを除いてはアービトラージャーはまだいない。

上海の不動産市場ではかなりの素人のアービトラージャーが活躍していた。
居たとここに書いたのは今年6月より、不動産購入より二年経過しないと売ることが出来ないように法律が改正されたからである。

今まで上海の不動産は温州商人を中心とする投資集団による仮儒による部分が大きかった。
案の定、法律施行前には駆け込み販売で価格が下がった物件も有った。

今後の上海不動産投資には資金の長期化は覚悟せざるを得ない。

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人民元切上は何時か(要約)

2005-05-25 02:18:29 | Weblog
世界経済はグローバルな動きをする。
投資で生活を維持している者にとっては、為替の変動は投資の結果を左右する重要なファクターである。

(1)米国は何故人民元切上に熱心なのか。
中国の為替取引システムは米ドルに連動するペッグ制を採用している。
これはある決められた幅で変動するが、変動幅が小さい。
固定相場制と受け取られている。
即ち、為替操作国と受け取られている。

一方、米国の包括通商法では財務長官は相手国の為替制度を調査し、為替操作をし大幅な黒字を出していないかをチェックし是正交渉をしなければならない義務を負っている。
財務長官にとっては純粋に法律に則った行為なのである。

(2)中国が米国の要求を受け入れられない理由。
簡単に言えば変動制に耐えられないのが理由である。
銀行、国有企業の不良債権、為替取引市場の未整備などである。

(3)今回の為替交渉で元切上が決まると期待された理由。
交渉は昨年三回開催されており、今年5月が最終回であった。
米国としては国内事情からなんとしても、変動幅はとにかくとしても何らかの成果を挙げる必要があった。
中国人はタフネゴシェーターである。日本人とは異なる。

(4)今後の予想。
今後の交渉は米国も総力戦で取組むであろう。
米中為替戦争が始まる。
来年、今年の経済指標が判明した時点で10%未満の元切上があると予想する。

(5)米中為替交渉の結果誰が一番得をしたか。
元の切上が喧伝され世界中から元やそれに連動する香港ドルに資金が集中した。
これらの資金を統括して使用出来るのが中国政府である。

(注)この記事は本館のHPに掲載したものの要約です。
リンクのページから本館に行くことが可能です。

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駿威汽車(デンウエイモーター)

2005-04-30 12:26:02 | Weblog
広州汽車と本田技研工業との合弁会社に駿威汽車がある。
この会社は香港株式市場に上場しておりレッドチップと言われている。
レッドチップスは中国資本の香港企業で、香港ドルで表示される。
又、日本の証券会社で購入することが出来る。

今、香港ドルは世界中から注目されている。
その理由は米中間の貿易不均衡を主原因とする米ドル安にある。
元が切り上げされると香港ドルも連動して高くなる。

一方、中国自動車業界は値下げ、クレームの嵐が吹き荒れている。
最近又、本田フィット車のクレームを発表した。

これらの状況を反映し、駿威汽車の株価は底練り状態が続いている。
長期投資で株価値上がりと、元切上げで二段ロケット的利益確保の可能性が見込める。

アメリカの銀行の予測では元切上げを半年以内に想定しているところが多い。
駿威汽車の今年の売上げ台数は報道によると昨年の15%増しを想定しているそうである。

(注この記事は昨年末、ヤフージオログに発表したものであるが、最近の情報を書き加え再度アップし直したものである。)

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中国の優れもの普通預金口座

2005-04-22 19:51:50 | Weblog
中国の普通預金口座は使い勝手がよい。
アメリカドル、ユーロ、ポンド、香港ドル、オーストラリアドル、日本円等受け入れ通過の幅が広い。
これは、香港、マカオなどを抱え、東南アジアの華僑による本国送金など歴史的な要因が大きいだろう。
銀行に行くと店内に預け入れ可能な通貨と利率の一覧表が掲示されている。
利率は発行通貨国のそれに連動する。
だから、日本円の利率はダントツに、飛びぬけて低い。

だが、中には5%近いものもある。

だから、為替相場をチェックし高い通貨を売り安い通貨を買う。
これにより、年間30~50%は硬いという。
定期預金の何倍もの利率を稼げるという。

華僑の血を引く上海人は恐ろしい。

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上海の住宅価格脅威の値上がり

2005-03-30 23:01:56 | Weblog
上海市の下町に楊浦区があり、この区には有名な復旦大学、理工系の名門同済大学、大きな黄興公園等があり、下町といえども落ち着いた雰囲気のあるところである。

ここに、上海での拠点を置くため、条件を示しマンションを探してもらった。
3っのマンションを見て、気に入った1っを購入した。

半年後、内装が完了したとの連絡を受け、上海に行って見ると、この地区の空マンションは私が購入後、1ヶ月のうちにすべて売り切れてしまったという。

なんと、地下鉄8号線が計画され、それが発表されたという。
しかも、隣にあったホテルが壊されて、そこに地下鉄駅が出来るという。
なんという幸運、駅前通りの1等地に化けてしまった。
想像だにしなかったことである。

お蔭様で購入後半年で評価価格が3割も上昇してしまった。

この話はこれでおしまいではなかった。

その後、区北西部の五角場が副都心として再開発が決まり、発表されると付近の不動産は4年で倍になってしまった。
上海の発展スピードの脅威を実感できた体験であった。

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上海で住宅を購入するのは大変だ。

2005-03-29 22:08:39 | Weblog
上海では住宅を購入する場合、建築の躯体部分と内装部分は別立てである。
躯体は周りの環境とか、交通の便、部屋の広さ、間取り等が気に入れば購入し登記をすればそれで終わりだ。
問題は手間がかかる内装の部分だ。

先ず、設計事務所に希望の仕様を話し、それを図面化してもらう。
その図面を元に大工、左官、ガス、水道、電気等の会社と交渉する。
さらに、バスタブ、ガスレンジ、タイル配管材料などは自分で手配し購入しなければならない。
建築資材が何でも揃う大きな市場はあるが、素人には皆目見当がつかないのが配管等の材質であろう。
配管等の材質、間違った機器の組み立てで事故が発生する。

内装を一括で請け負う会社もあるが新築物件で手一杯である。
個人の仕事は請け負ってはくれない。

この辺の事情は政府も判っているようで、、2005年までには100%内装つきで販売するとのことであったが、現在の所進捗率は30%ぐらいらしい。
内装のシックハウス症候群のようなトラブルも発生しており気が抜けない。

どうも、上海人は進捗管理とか品質管理とかが苦手のようだ。

それはどのようなことが原因なのか、まだ良く判らないが、面子の問題が絡んでいるような気がする。

日本で内装の管理技術をお持ちの方、上海進出をご検討されたら如何でしょうか。

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