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上海の経済、都市計画、住宅等の情報を中心に投資の視点から、もろもろの話を書きたいと思っております。

上海の大型トラック

2005-06-18 23:51:40 | Weblog
第一汽車の開発製造による開放号、東風汽車開発製造の東風号は、現在上海でもたまに見かける。
これらの中型トラックは自主更生独自路線を驀進していた時代には大活躍した車種である。
しかし、現在の高速道路には適さない車になってしまった。

1985年、重慶汽車といすゞ自動車の合弁会社(小型トラック車中心)を作り中央政府による方針の転換が始まる。

高速自動車道路時代を目標にトラックの性能強化と大容量化の輸送を視野に入れた取り組みである。
中国自動車製造会社のトレーラーの開発、トラックの大型化、高速化である。
スエーデンのボルボ社、ダイムラー・クライスラー社等の外国企業製の大型トラックの輸入である。

現在の所、ボルボ車が輸入車で大きなシェアーを取り、ナンバーワンの地位を占めている。

これらの施策に加えて乗用車と同じ様に外国企業との合弁方式での製造にボルボ、ダイムラー・クライスラー、いすゞ、日野等が着手している。

このような状況の中、いよいよ最後の真打ゼネラル・モーターの登場である。
GM社、上海汽車、いすゞの三社で合弁会社を作り上海に大型車製造工場を展開している。
GM社はアメリカトラック部門でもナンバーワンを占めている。

近い将来、上海は全世界への自動車輸出基地になることは確実である。

(注、いすゞ自動車と日野自動車は戦前同じ会社であった。いすゞ自動車日野製作所で戦車を製造しており戦後、日野自動車として分離された。)

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アービトラージ的住宅売買

2005-06-15 15:15:22 | Weblog
アービトラージという言葉は住宅売買にはまだあまり使用されてはいない。
商品や株の取引では昔から鞘取りの意味で使用されていた。

投機。投資につき物のリスクを低減する手法である。
商品や株式は時の流れにより情報が変化しその変化により価格が変動する。
その変動を利用し短時間のうちに買いと売り、あるいは売りと買いを成立させ利益を確定する。
このアービトラージをする人をアービトラージャーという。

最近は日本の株式市場でもアービトラージャーは大変増えている。
しかし、日本の不動産市場ではプロを除いてはアービトラージャーはまだいない。

上海の不動産市場ではかなりの素人のアービトラージャーが活躍していた。
居たとここに書いたのは今年6月より、不動産購入より二年経過しないと売ることが出来ないように法律が改正されたからである。

今まで上海の不動産は温州商人を中心とする投資集団による仮儒による部分が大きかった。
案の定、法律施行前には駆け込み販売で価格が下がった物件も有った。

今後の上海不動産投資には資金の長期化は覚悟せざるを得ない。

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