(俊)のねぼすけblog

ふわぁ(+o+)……えーと…マンガと本のレビューが中心。つーか好き勝手に書き散らかしてま‥す……(-_-)ZZzzz…

「教えてあげる平清盛」

2012-01-05 00:45:21 | 本・マンガ
「教えてあげる平清盛」表紙
「教えてあげる平清盛」表紙
(画像は角川書店のWEBサイトから)
「教えてあげる織田信長」「教えてあげる諸葛孔明」に続く、お気楽歴史入門書第3弾。でもこの本を読んだ時点では「~諸葛孔明」はまだ未読だったり。いや、単に手に取ったのがこっちの方が早かっただけの話。

「~織田信長」はどこかで聞いた話が結構多かったんですが、歴史上の人物の中でもトップクラスの人気者ですからその分露出も多く、やむを得ないところかもしれません。が、平清盛は大河ドラマにならなきゃあまりクローズアップもされなかったでしょうし、私自身も学校の歴史で習った程度の知識しかなかったので「~織田信長」と比べると割と楽しく読めましたね。

この本を読んで思ったのは、清盛の歴史的役割というのは、後世の後醍醐天皇や織田信長に近い者があるんじゃないか、ということ。従来の権力構造を破壊し、新しい権力構造を打ち立てる基礎となる役目を負っていたのかな、ということ。織田信長が室町幕府を、後醍醐天皇が鎌倉幕府を覆して、新しい権力構造を打ち立てようとして途中で力尽き、徳川家康や足利尊氏がその後に長期政権を打ち立てたように、清盛は貴族による支配体制を打ち壊し、武家による統治の先鞭をつけた、ということですね。
中国でも秦と漢、隋と唐など、短命王朝の次に長期王朝が打ち立てられるのはよく見られるパターンです。

清盛の話だけではなく、ある程度時代背景についても説明してくれますので、「歴史は好きだけど主に戦国時代が中心」なんて人にはちょうど良いんじゃないかと。歴史の授業なんかだと頼朝やその父の義朝との対比で清盛が語られることも多いので、この本の内容は私もちょっと新鮮に読めました。


2012年お正月

2012-01-05 00:27:08 | 日記
新年あけましておめでとうございます。

2011年は地震だ津波だ洪水だと天災の多い年でしたが、今年は平穏な年でありますように…

と願いつつも、日経サイエンスとかを見ると大地震の後はそれに触発される形でさらに地震や火山噴火などが起きるので数年~数十年は予断を許さない模様。

「フルメタル・パニック! アナザー1」

2011-12-22 20:43:57 | 本・マンガ
「フルメタル・パニック! アナザー1」表紙
「フルメタル・パニック! アナザー1」表紙
(画像は東京創元社のWEBサイトから)
昨年(2010年)完結した人気ライトノベル、「フルメタル・パニック!」(以下「オリジナル」と記載)のスピンオフシリーズ第1作目。作者がオリジナルの賀東招二ではなく、大黒尚人という知らない人だったので当初買うかどうか迷ったあげく、結局買ってしまいました。読み終わってから本が部屋の中からもう一冊出てきたのはここだけの話です。(笑)

別の人の作品、しかも全然知らない作者ということでちょっと心配しましたが、そんな心配を割とあっさりはねのけてくれた一冊でした。最近2巻目が出たので、これは速攻で購入。すでに読了済みなので後日何か書くと思います。

作品の舞台はオリジナルから数年~十数年後。主人公は全く別のキャラに変わりますが、オリジナルで存在感を示した脇役連中が早速顔を出し始めてます。とはいえ、別にオリジナルを読んでなくてもストーリーを楽しむ分には全然関係ありませんのでご心配なく。知っていたら読む楽しみが少し増えるだけです。

また、オリジナルとの大きな違いは、オリジナルでは主人公(ヒーロー)は生粋の兵士でヒロインが一般人でしたが今回はそれが真逆になります。もっとも、ヒロインの陰に隠れる主人公、ってのは「フルメタ」の世界観にあまりそぐわないので、そこはそれ、主人公を巻き込む様にストーリーは進んでいきますが、詳しくは読んでのお楽しみ、ということで。

後書きを読むと、オリジナル作者の賀東招二が結構関わっているようです。この作品が妙にクオリティ高いのはそのせいか、と思いつつも、大黒尚人がスポイルされないかどうかなどという、余計な心配をしてしまったり。
予想外の良作とは思いますが、ここで手放しでほめると後でコケそうなので、油断なく見ていく必要がありそうに思います。
ひとまず、オリジナルの「フルメタ」ファンであればかって損はないと思います。


「配達あかずきん」

2011-12-21 15:43:25 | 本・マンガ
「配達あかずきん」文庫版表紙
「配達あかずきん」文庫版表紙
(画像は東京創元社のWEBサイトから)
「平台がおまちかね」の作者のデビュー作。「平台がおまちかね」がまずまず面白かったので買ってみました。

ミステリ物、としてはこちらの方がより直接的で判りやすいですね。ただ、舞台が本屋であることは「平台がおまちかね」とあまり変わってません。解説によると、著者は元本屋の店員だったそうで、その影響はありそうですね。

なんでも後書きによれば、この作品のような日常の中のちょっとした謎を題材にしたミステリーを「日常派」と呼ぶらしいです。人が死んだりと言うことはないのでスリルはないですが、別の言い方をすれば安心して読める作品ではありますね。少なくとも、少年サンデーやマガジンに連載されている少年探偵たちのように、いくところいくところ殺人事件が起こるなどという悲惨さは皆無です(笑)


ルータが壊れた・・・

2011-12-20 20:17:46 | 日記
先週、今まで使用していたルータが壊れて起動しなくなってしまいました。
気がついていたら電源が落ちていたので入れ直してみたら起動しきらずに再度ダウン……
おまけに次の日から仕事で買いに行く暇もなく、どうしようかと思いましたが、本日ようやく新しいルータが届いてネット環境復活(^o^)

ちなみに買ったのはかのヤマハ製のルータ。ちょいとプロなんけ何で機能を使い切るかどうか判らない……というかISDNとかアナログ回線にも対応している機種なので機能を100%使い切ることはまずないんだけど(笑)、まぁせいぜい振り絞ることとしましょう。
ただそのためには機能の詳細を把握しないといけないけどね。これが結構面倒なんだ……

「害虫女子コスモポリタン」

2011-12-14 15:39:33 | 本・マンガ
「害虫女子コスモポリタン」表紙
「害虫女子コスモポリタン」表紙
(画像は講談社のWEBサイトから)
講談社の雑誌「イブニング」に連載中の、主に害虫に関するうんちくをテーマとしたマンガ。連載時に結構気になっていたので単行本も買って意志舞いました。……こーゆーの買っているから家が狭くなるんだ世なぁ orz。

閑話休題。この本の中で主に出てくるのはクロゴキブリ。場所と人によっては「G」と表記される、あの黒光りする虫です。その他に、イエカ、ダニ、クモ、アブラムシ等々、いわゆる「害虫」に分類される虫が勢揃い。とはいえ、虫の姿がそのまま描かれているわけではなく、女性の姿に擬人化されているので気持ち悪さはさほどでもないです。
ちなみに本の帯には、高橋しん(「いいひと」とか「最終兵器彼女」が有名)からの

「虫大好きな人。虫嫌いな人。めんこく書いてあるから、大丈夫です。」
とのメッセージが寄せられています。でも言うほどめんこくはないけど(笑)。つーかいろいろ想像するとやはり多少はグロイ。
ちなみに、なんで高橋しんが出てくるんだろう、と思ったら作者の師匠だそうです。知らんかった。

コミックの他に取材先の研究者達のコラムも何ページか挿入されていて、蘊蓄系のマンガとしてはまぁまぁ合格点ではないかと思います。虫系の生き物にあまり抵抗がなく、かつ蘊蓄が平気な方は買って損はないでしょう。上手く使えば家庭内の害虫予防対策にも利用できます。


「ミニスカ宇宙海賊 7 蒼白の髑髏星」

2011-12-06 12:06:21 | 本・マンガ
「蒼白の髑髏星」表紙
「蒼白の髑髏星」表紙
(画像は朝日ノベルズのWEBサイトから)
お気に入りの作家の一人である、笹本祐一の新刊。「髑髏星」は「スカルスター」とルビが振ってあるので、そう読ませたいようです。

今回は弁天丸の電子戦担当オペレータであるクーリエが主人公みたいなストーリーですね。だからかどうか知りませんが、ドンパチの描写はいつもよりやや控えめ。メインミッションは海賊ギルドへの潜入だったり。こういう時でもグリューエルがくっついてくるのはやっぱり作者的に使いやすいからだろーか?

まぁ、この人の作品は基本安心してみてられるんですが、今回はエンディングがなんというか、締めようとして今ひとつ締め切れていない感じ。なんか尻切れトンボな感じが強くしました。続きでもう一冊出ればうまくまとまるのかな?

後書きは「ミニスカ宇宙海賊」のアニメ化情報について。 「モーレツ♡宇宙海賊」というタイトルで2012年1月から放送予定…ってことは来月からTVアニメ化? アニメは普段あまり見ない人なので見るかどうか定かじゃないですが、機会があったら見るかもしれません。アニメ化するとキャラに対するイメージが変わったりすることも多いのでちょいと怖いですけど。

 

「山がわたしを呼んでいる!」

2011-11-15 18:23:01 | 本・マンガ
「山がわたしを呼んでいる!」表紙
「山がわたしを呼んでいる!」表紙
(画像はメディアワークス文庫のWEBサイトから)
タイトルが奇抜だったんで買ってみた1冊。 ダメ元で買った割には結構面白かったですね。コメディ色の強い作品で、割とお気軽に読める本でした。

ストーリーは、とある芸能人のように女らしくなりたい! と願望を抱いている女子大生が、その芸能人が「私のパワースポット」と紹介した山の山小屋にアルバイトに行くことに。 暖炉に揺り椅子をイメージして到着した先で遭遇する様々な事柄が描かれます。

舞台となる山は架空の物だそうですが、普段登山なんかに縁がない私としては「へー、ほー」と思うシーンもいくつかあったり。

見せ場はやはりキャラ同士の掛け合い。セクハラ大王な山小屋の主とか何故か山伏の格好をしているお医者さんとか対人恐怖症的な大学生とか、口うるさい先輩従業員とか。結構魅力的なキャラが動いているんですが、いかんせんキャラの名前が私の頭の中に完全に定着しなかった。これはなんでだろう…?

結構面白い一冊だったんですが、あまり強くはおすすめしません。暇つぶしに何か読みたい、というときはどうぞ。結構お気楽に読めます。深刻なシーンもあるんですけどね(^^;。
山を舞台にしたマンガで「岳」というのがありますが、あれよりももう少し軽いです。


「天空の蜂」

2011-11-14 22:20:09 | 本・マンガ
「天空の蜂」表紙
「天空の蜂」文庫版表紙
(画像は講談社のWEBサイトから)
友人に勧められて買った1冊。だいぶ昔の東野圭吾作品ですね。本の末尾の記載を見ると、単行本として世に出たのが1995年だそうですから今から16年前。奥付によれば文庫として初版が出たのが1998年だそうで、2011年になっても重版がかかるとはずいぶん息の長い作品です。

1995年と言えば、Windows95が出て世の中にパソコンが一般化しつつある時期、でも「インターネット」はまだ電話回線による接続しかなく、パソコン通信も現役だった頃になります。読んでてずいぶん表記が古いな、とは思いましたが発表時期を見て納得。

ストーリーは、某重工業が開発した国産超大型ヘリコプターが乗っ取られ、政府に「ヘリコプターを原発に落とす」という脅迫文が送られるというテロ事件を部隊にしたサスペンス物。そのため、原発に関する記述も肯定的な物から否定的な物までいろいろ出てきます。ただ、その記述には、東日本大震災後の福島第1原発事故を経験してしまった日本人からは受け入れにくいだろうな、と感じる物がいくつかありました。

乗っ取られたヘリコプターは架空の物ですが、ヘリコプターの動作に関する記述もよく調べられていて、私レベルの半可通では記述におかしなところはみうけられなかったです。ただ、「CH-5X」という書き方はやめて欲しかった…新型機なんだから「CH-X」でいいじゃん、と思っております。些細なことですが。
蛇足ですが、文庫本の表紙に描かれているヘリコプターはどう見てもCH-53E スーパースタリオンで、CH-5Xじゃないです(笑)。

時間が経過したがためにほころびが発生しているところはありますが、全体としては良作と思います。かなりページ数がある分厚い本ですが、それなりに引き込まれます。


「少年少女飛行倶楽部」

2011-11-14 21:41:52 | 本・マンガ
「少年少女飛行倶楽部」表紙
「少年少女飛行倶楽部」表紙
(画像は文藝春秋社のWEBサイトから)
タイトルと冒頭の文章に惹かれて買った1冊……いや、「文章に惹かれる」ってのは性格じゃないですね。以下の文言が「飛行クラブの活動内容」として記載されていたので、展開がすごく気になったんです。少し長いけど、以下に活動内容の全文を引用します。
  1. あくまでも「自分自身が」飛行することを旨とする。たとえばペットボトルロケットなどは、非常に魅力的であることは否定しないものの、、本クラブの活動内容としてはふさわしくないと考える。紙飛行機、模型飛行機、ラジコンの類も全て同様である。
  2. 当然ながら、「落下」は「飛行」ではない。従って、パラシュートで飛び降りる、バンジージャンプなどは除外される。
  3. 航空機やヘリコプターなどでの飛行は除外される。なぜなら、これらの乗り物では風を感じることが出来ないからである。といって、遊園地の遊具の類は論外。遠心力でぶんぶん回っているような代物では「飛行」は出来ないと考える。
    念のために付記しておくが、たとえばディズニーシーの「ストームライダー」のような劇場型体験飛行の類も、当然除外される。
  4. 究極的には、理想を言えばピーター・パンの飛行がベストである。「自分自身の力で」、「なんの助けも借りず」、「自由自在に空間を移動する」。また、道具を用いた例としては『ハリー・ポッター』シリーズや『魔女の宅急便』などが想起されるが、我々が魔法使いでない以上、また、魔法のほうきが現実には存在しない以上、あまり参考にはならないだろう。
  5. 現段階に於いて、諸処の条件を満たした「商業的飛行」はいくつか存在している。だが、利用料金はどれも非常に高額であり、また実施場所も遠方であり、中学生の部活動という意味ではあまり現実的とは言えない。また、人力飛行機の制作についても同様である。

これを読んだ瞬間、考え込んでしまいました。あくまでも自分自身が「飛ぶ」こと、航空機の利用はダメ、バーチャルリアリティーの類もアウト。この条件に合致する物はそうそうありません。せいぜい、パラグライダーやハンググライダー? でもグライダーは「航空機」なのでアウト。仮にセーフであってもそうそう実施できる物でもありませんが、いずれにしろ相当条件が厳しい。記述の中にある、「条件を満たした『商業的飛行』」ってなんだ…? 航空機以外で飛べる物……
正直、この答えが見たくて買った側面も大きいです。

ストーリーは中学に進学したばかりの女の子、佐田海月(さた みづき)の視点で 進んでいく「青春物」です。幼なじみにつきあわされて「飛行クラブ」に入部した海月が、変人部長や超甘えん坊な幼なじみ、高所平気症(高所恐怖症の逆。高さに対する恐怖心が無い)やツンデレ(?)なクラスメート達などなど、個性的な面々に振り回されつつ「飛行」を実現するために活動していきます。これはこれで読み物としては面白かったです。

で、最終的に「飛行」は実現するんですが…詳細はネタバレ防止ということでここには書きません(笑)。でもちょっと肩すかしを食った気分になったのも確か。「これってあり?」みたいな。
作者が「航空機」の定義を知っていて敢えてそうしたのであればしょうがないですけど、知らなかったのであれば、「ちょっとそこに座れ」と言いたくなる気分になりました。
本書を読み終わった後でもその理由が判らない方はWikipediaの「航空機」の項目でよいので見てください。個人的にはあの変人部長が航空機の定義を知らなかったとは考えにくいんだよなぁ…

飛行機マニアであるが故にちょいと採点は辛めになりましたが、物語としては良いできだと思います。
航空機にこだわりがない方(笑)で、青春物が読みたい人にはお勧めです。