総括です。
大変勝手な、かつ狭い見方なものです。
ご了承ください。
■釣行企画
Bozemannにより欧州のフライフィッシングスポットが
数多く開拓されています。その中でも、やっぱりM岡さんの貢献は大きい。
行くところ行くところ、道が開ける。釣り場が広がっていく。
OVしかり、オーストリアしかり…
今回の最大の難所は、兎も角、ロシア語。
できないから、仕組みが分からず、行けないし
克服するために高額なAgency(Roxtonなど)を使って金で解決するしかない。
選択は場所と時期と移動手段のみで、
松竹梅の"ど高いコース"から選ぶしかない。
Ponoiに行くのか、Varzugaに行くのか
ハイシーズンに行くのか、予算の関係で外すのか
ペリコプターという飛び道具を金の力で使うのか
その組み合わせを考えるだけで、
どうあがいても、xx万円コース。
が、凄いDealがあった。
M岡さんのご努力の賜物であり、最終確認が必要な事項もあるので
当方が本ブログで書くべきでは無いので、詳細は省くが
フルペンション(朝昼晩)、釣り場までの送り迎え、釣りライセンス込みで
1日あたり 1万円ちょっとで
Kola半島でアトランティックサーモンが狙える
と言ったら、アトランティックサーモン釣りに馴染みのある方々は、
どう思うのだろうか?
このM岡企画、行くしかないでしょ!
■心構え
今回はM岡企画に乗っからせてもらい、本当にお世話になった。
だが、せめて、最低限のロシア語をメモり、
自分でやれることは増やしておかねば
M岡さんの(幹事の)負担を増やしてしまう。
昼飯さえ注文できないんだから…
数/時間/定番料理/挨拶/簡単な定番フレーズを事前に勉強しておく必要があった。
若干、お客様気分で臨んだ自分を反省。
■ロシアでのアトランティックサーモンフィッシング
強みは魚がいること、Wildなまま自然の営みが残っていること。
時期が多少ずれても、やることやれば釣れるし、
釣りで最も大事な魚と対峙し試行錯誤する経験が、
他の釣り人のプレッシャーが無い中で体感できる。
ロシアローカル(一部の他欧州人)の予約でハイシーズンである
5月中旬から6月頭は一杯だが、この6月末は貸切状態。
ごちゃまんと遡上してきて、雑な動作に喰ってくるより
今回は、1尾の有り難みが分かる釣行の方で、良かったと思う。
魚は間違いなくいるので、アトランティックサーモンフィッシングの
一連の経験ができる。状況に応じたキャスト・スィングでの誘い・ストライクの感覚
フッキング~ファイト~ランディングまでの「0」と「1」の大きな違いを学べる。
時間の都合がつくなら行くべきと思う。
昔、師匠に言われました。
まず、釣りを体感しない、釣らないと何も始まりません…と。
僭越ながら、他の場所(国)でも多少釣ったことがあるという観点で
Iceland/Norway/Irelandと比較をさせてもらうと、
キャストのしやすさ : Russia > Iceland > Ireland > Norway
風の弱さ : Ireland > Russia > Norway > Iceland
ポイントの面白さ : Russia > Iceland > Norway > Ireland
キャスティング(距離の必要性) : Russia > Norway > Iceland > Ireland
魚の大きさ : Norway > Iceland > Russia > Ireland
魚の濃さ : Russia > Iceland > Norway > Ireland
アクセスしやすさ : Ireland > Norway > Iceland > Russia
値段の安さ : Russia (M岡) > Ireland > Iceland > Norway & Russia (Agency)
英語 : Ireland > Iceland & Norway > Russia
宿泊場所の快適さ : Norway > Iceland > Ireland > Russia
時間があり、宿での多少の不具合を厭わない人であれば
一番サーモンフィッシングを楽しめる場所だと思います。
■Varzuga村
所謂、Kola半島の相泊。
地図で見ると、その先に道は無い。
集落につながる道は、道といっても悪路中の悪路。
凸凹、角張った石、轍にタイヤが流れ、ハンドルがとられる。
それらの障害物を回避すべく、細かくハンドルを操作する
大変精神的に厳しい運転が約4時間。
パンクなどのトラブルを考えると自分達だけで
レンタカーを借りて行くのは避けた方がいいと思う。
タクシーのおかげで、道の心配は必要無いし
途中のカンダラクシャなどでの買い出し、
食事する店、銀行などに連れて行ってくれる。
ちなみに、支払い。
Valzugaで追加で発生する費用はRubで支払う必要があるが
集落には銀行は無いので、カンダラクシャで対応しておかねばいけない。
1日あたり、引き出せる最高額が5,000Rubなので要注意。
■今回のアトランティックサーモンフィッシングで学んだ/再認識した点
キャスィングの自分なりのコツ
- ビリビリビリィッーとネズミを走らせる。
ラインを剥がし切り、90度視界を超えたあたりでキャスト動作へ。
- スィング面を意識し、加速しながら最後にロッドを立てる。
- Dループの後に、コンパクト(耳の前後)にフォローキャスト。
- イメージは、「空へ放て!」。シュートは上へ、ロッドティップを下げない。
- サークルC、左手はグリップ上目が良い。
スィング(誘い方)のコツ
- 15ftのメリットは、スィングを入れる場所を変えられること。
- アピールの重要性。どこでフライを見せるか、誘うかのシナリオを作る。
- 積分をしっかりとやり切ること。丁寧に線をなぞるべし。
- ただ、大所では反転する場所を変えてみる工夫も。
「し」「J」をどう書くのか?
- ポイントを見つけられるか?そこへどうキャストできるか?
流せるか?イメージできるか?
その他
- 準備を怠らない(前日夜の準備)。手間を厭わない(ティペット・フックの確認)。
フライを確認し、勝負している時を増やせるか?
- どう魚信と岩/底を区別できるか?
以上で、Russiaでのアトランティックサーモンチャレンジは終わりです。
1週間後には、Norwayのリベンジに行ってきます!