イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

グレーコ ディ トゥーフォ

2017-12-31 11:53:52 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはグレーコ ディ トゥーフォ “クティッツィ”(Greco di Tufo “Cutizzi”)2010です。

味わいは美しく磨かれ、豊饒で満たされた感があります。洋梨のコンポートにデリシャスマンダリンを練り合わせたような香りは複雑でマーシュマローのような弾力があり、オレガノやタラゴンの香りが見え隠れしています。そこはかとなく柔らかい酸、キレキレのほろ苦さは豊かで作りの上手さを感じました。

開けたてはワインを楽しんでいましたが、しばらくして、背トロに鮫皮で卸したてのレフォールとレタスを巻いて食べたくなりました。


ロエーロ プリンティ

2017-12-29 11:34:47 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはロエーロ リゼルヴァ “プリンティ”(Roero Riserva “Printi”)2004です。

果実味が控えめに展開してくれる、と酸が綺麗に浮かび上がるかな、と感じました。しかし、味わいは立体があり複雑です。桑の実、プルーン、ウエハース、ヴァニラの香りは素直に鼻腔に飛び込んできます。あっ気ない感じはありますが、迷うことのない潔い感はあります。酸は潰されている感はありましたが、奥床しさを感じ。タンニンはバリッとした存在感が、肉をモリモリと食べる気にさせられます。


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2017-12-22 16:54:27 | イタリアワイン

ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ “ミナイア”(Gavi Del Comune di Gavi “Minaia”)2015とアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ “カンポ デイ ジーリ”(Amarone della Valpolicella “Campo dei Gigli”)2012をセラーに追加しました。

5年後くらいから楽しめる、と思われるワインです。ミナイアはヴェロネッリで89点、他ワイン情報誌4誌で最高評価を取得したワインです。そして、2015年は天候に恵まれた年でもあります。セラーの2010年はそろそろ様子を見ても、いい頃。近いうちに抜栓しよう、と思っています。


ピニョーロ

2017-12-16 16:57:04 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはラ マニョーリアのピニョーロ(”Pignolo” delle Venezie I.G.T.)2012です。

試飲の印象は、長い瓶熟を必要とするピニョーロにして、フードフレンドリーなフルーティーなワインだな、と思いました。但し、20年間の瓶熟を施すピニョーロに対面したことはありません。この実態の知れないピニョーロ、セラーに納めてから9ヶ月経ちました。2本目まではフルーティーなワインが。3本目は、たくましさを増した武骨なタンニン、鼻に慣れない酸は抜栓したことを後悔させるに十分でした。しかし、香りはスモキーでビターチョコレートのようなニュアンス、ピンクペパー、白コショウそして、フルーティー。試飲の時の印象とは、ニュアンスが変わったな、と思いました。4本目は1 2年後に楽しもう、と思います。


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2017-12-09 10:08:41 | イタリアワイン

セラーにボルゲリ サッシカイア(Bolgheri Sassicaia “Sassicaia”)を追加しました。2014年のイタリアはワインにとって受難な年でしたが、トスカーナは例外でラッキーな年でした。エノロゴ協会のレポートを見ると北緯43度付近から僅かに南側一帯が難を免れた感があります。それにしても、相変わらずの高評価を維持しているワインです。