イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アルト アディジェ ヴァッレ イサルコ ケルナー “プレポージトゥス” 2010

2012-03-03 09:49:57 | ブログ
Photo このイタリアワインの名前は長いがヴァッレ イサルコは特定地区の名称で、かつての原産地呼称、現在は他の5地区と共にアルト アディジェに呼称が統合されています。なぜこのことに触れたかと言うと、かつてピノ ネロにはまりかけていた時に、北イタリアのピノ ネロの飲み比べをしたことがあり。その時に感じたことは2つの川の交わる三角地帯、右岸、左岸、右岸山麓と趣が違い、アルト アディジェを一括りにすることは、乱暴な扱いであるように思われ、結果的に数種類のピノ ネロをリストに加えた経緯があったからです。ちなみに、希望していた。ブルゴーニュのミュジニーのようなワインとの出会いは叶いませんでした。 イタリアでのケルナーという品種のワインを今回初めて飲みました。このアッバツィア ディ ノヴァチェッラのアルト アディジェ ヴァッレ イサルコ ケルナー “プレポージトゥス”(Alto Adige Valle Isarco Kerner Praepositus)は以前より試飲してみたいと思っていたワインです。
「マラスキーノチェリー、アプリコット、白桃、オレンジのマーマレードの硬質だがゆったりした豊かな香り。引き締まった鋭角な酸と果実味は構成が緻密で力強く、木漏れ日が陽だまるような温かさを感じる味わいがあり。ミネラリーでスモーキーなアスターテイストに柔らかく長い余韻を残します。」導入したならば、上記のようなコメントを書き記したいと思っています。
1ヶ月ほどセラーでコンディショニングをしてから抜栓しました。現在飲み頃で、硬質感に違和感はありませんが。もう少しエイジングをすることで、スモーキーな印象が変化するように思えます。そして、柔らかな果実味が甘さのようなニュアンスを感じるのではないかと予想しています。熟成感を楽しむワインではないと思いますが。飲み頃の見極めが難しいワインだと思いました。

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