夏が来ると思いだすのは、「遥かな尾瀬~♪」ではありません。煮サラダです。
蝉の鳴き声がわんわん響く夏の東京で書生をしていたとき。ある暑い休日にS先生が新聞記事を私に見せながら、「これ美味しそうだね~」と言ったもんで、「じゃあ、これをもとに作ってみますか」と、先生と一緒に再現したところ、実に簡単で美味しく出来たことから、S家の夏の定番料理がひとつ、増えたんです。私が書生を卒業した後も、先生は好んでこの煮サラダを作っていらっしゃった。
先生のお誕生日翌日だった今日、久しぶりに作ってみました。
鍋の底と側面にベーコンを敷き、タマネギ、トマト、ナス、インゲン、キュウリ、ピーマンに、ニンニクとショウガをお好みで加えて鍋を満たします。20分ほど中火で煮立てると食べ頃。水も調味料も入れず、野菜から出た汁のみで十分美味しく頂くことができます。
野菜を刻んで入れるだけ。というお手軽さで、私が書生を卒業した後も、夏にお誕生日のお祝いでうかがった時も、先生は厨房に立って煮サラダを作っておられました。
今年から、そんなこともできなくなって。。。いささか寂しい気がします。いつもだったら東京か神戸にいるのにな~・・・。
タジン鍋が我が家に来てから、とんと煮サラダを作る機会が減っていましたが、今日だけはどうしてもこれが食べたくなりました。ちなみに今日の夕飯は、ご近所のM先生宅で主人と一緒に夕飯を食べる約束だったので、仕込みをした鍋を持ち込んで、作ってみんなで食したところ大好評!
S先生仕様だったので、少々生姜が多めだったんですけど(かなりの大人向け)これがかえってよかったようです。
夏が来れば、煮サラダ。7月末は、何がなんでも煮サラダの我が家でした。