メモリーカードの調達や廃盤DVDやCDを探し求めて、
大阪・日本橋へ出向く(東京は「にほんばし」ですが、
大阪は「にっぽんばし」が正解ですね)。
主立ったショップが開くまで小1時間ほどあったので、
新世界まで足を延ばし、散策する。春休みとあってか、
通天閣やビリケンさんの前に群がり、記念撮影に興じる
観光客の姿が多い。ホルモンや串カツの匂いに、
立ち呑み屋へ引き込まれそうになるのをぐっと堪えて、
「見る人」になり切る。しばらく目を離した隙に
代わり映えした区域などをチェックして回る。
昔からあったようだけれど、見落としていた物件で
「ビデオ旅館」というものが目に留まる。
飛田の周辺に広がるドヤ街によくある素泊まりの部屋に
ビデオデッキが置いてあるだけなんだろう、と予測できても、
「ビデオボックス」でも「インターネットカフェ」でもない
「ビデオ旅館」という今時らしからぬ言葉の響きに、
新世界らしいファンタジーを感じる。 (ぽか)