社交ダンスの先生は健康運動指導士より健康を実現する運動指導者かもしれない

2014年04月22日 | よもやま話

いかん。

タイトルを読んだだけで結論が出てしまっている(笑)

私は鍼灸あんまマッサージ指圧師という免許を持っていますが、

他にも健康運動指導士という免許を持っています。

文字通り、皆さんの健康を運動指導という側面からサポートするのが仕事なわけですが、

常々、『社交ダンスの先生は健康運動指導士より健康を実現する運動指導者かもしれない。』

と思っているんです。

冗談ではなく、そう思うんです。

特に、60代からの健康維持にはかなりの効果を発揮すると思います。

 

人生の終盤に差し掛かると切実な問題として迫ってくるのはやはり健康の維持だと思います。

特に、「寝たきり」にならないことに関心が高まってきているのは疑いようもない事実ではないでしょうか。

「寝たきり」の原因の第2位が「転倒骨折」と言われますから、転ばないことが大事。(転んでも壊れない身体造りも大事)

転ばないために必要な能力には「筋力」と「神経系のコーディネーション能力」が必要です。

それをダンスではいっぺんに、しかも安全に鍛えることができる\(◎o◎)/!

という訳で、私が将来の「寝たきり予防」としての効果が特に高いと確信しているのがソシアルダンスなんです。

ただし、「プロの先生と組んで」の条件つきですが(^_^)

 

プロの先生の誘導って凄いんですよ。

ステップが判らなくても気が付いたらステップ踏まされちゃいますから(@_@;)←経験者談

ソシアルダンスの先生は「組んで踊る」という特性からか、

相手のバランスをコントロールするスキルが高い。

いつだったか「どうやったら踊れない人間をコントロールできるのか?」と質問したんです。

すると非常に単純な答えをくれたんですね。

これはしめた!ってんで早速、小脳梗塞の後遺症で自力では歩けなくなってしまった方のリハビリに、

言われたまんま取り入れてみたんです。

すると独歩できなかったはずの患者さんが介助なしで3~4メートルほど歩けたんです。

この結果には正直ビックリしましたね。 

社交ダンス=ソシアルダンスでは、60~70歳代の競技人口が多いそうで、

ダンス教室には80歳代の方も珍しくないそうです。

以前、80代後半の両膝人工関節のお母さんへの指導風景を見学させていただいたのですが、

実年齢より確実に若く見えましたし、その動きは年齢を感じさせない力強さを感じました。

周りで談笑している生徒さんも皆さんお孫さんのいる世代。

その方々の多くが、若くしてダンスを始めていたかというとそうでもなく、

お孫さんをもってからダンスを習い始めたという方も多いそうです。

なぜご高齢になられても踊り続けられるのか?

いやさ、なぜ熟年から始めているにもかかわらず、上達し、体力を高められるのか?

 

それはプロの先生と組んで踊るからでしょう。

 

プロのサポートを受けながら踊ることで、転ぶというリスクは大幅に減らせます。

そして、一人では再現できないような高度な身体操作を

脳を含む神経のネットワークへとインプットできる。

安全かつ効率的に神経も筋肉も、そして骨も、身体全部を鍛えることができるわけです。

男女で組んで踊るというシチュエーションは、性ホルモンの分泌も増やしてくれるでしょう。

つまり若々しくもなるだろうということです。

嘘だと思ったら、近くの社交ダンス教室をのぞいてみてください。

特に、リハビリ関連のお仕事をされている方は、色んな学びを得られると思います。

私も脳梗塞の後遺症のリハビリ(歩行訓練)に多くのヒントを頂きました。

60を超えて「さて何をしようか?」と思われている方には社交ダンスをお勧めしたい。

同業の先生にもお勧めしたい。

 

え?

おまえも踊るのかって?

 

 

 

 

 

僕は踊れないんですけどね(照)


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