フォアフット走法と腸腰筋由来の股関節(鼠径部)痛 ~ランニング障害~

2014年02月16日 | スポーツ障害

ランナーの相談の多いこの季節、腸脛靭帯炎や四頭筋腱炎、アキレス腱炎や足底筋膜炎など

様々な相談をお寄せいただいておりますが、

このところ腸腰筋の故障による鼠径部痛の相談が続いているので、

ちょっとブログにしたためてみようかと。

※そう思ったのが2013年11月下旬…現在2014年2月15日…  ずいぶん遅くなってしまったなぁ…

図版引用:トラベル&サイモン トリガーポイントフリップチャート

上の図は腸腰筋の故障の箇所とそれによる痛みのエリアを書いたものです。

腸腰筋と言う筋肉は腿を前方に引き上げる働きを持つ筋肉ですが、

走る際には脚を振り出す時だけでなく、

脚を大きく後ろへ蹴り出した時にもブレーキとしても活躍しています。

 

治療をしていて『面白いな~』と思うのは、

最近流行りのフォアフット走法を取り入れた方に、この腸腰筋の故障が多いということです。

 

痛くて相談にきているのに面白いって言うのも不謹慎かもしれませんね(ーー;)

専門家として興味深い、ということなので、どうかご容赦くださいm(__)m

 

フォアフット走法では、踵からではなくつま先(というか足指の付け根)から地面に着地します。

なんとなくつま先以外は着けちゃいけないような誤解もありますが、

一度は足裏が地面に接地しますのでご注意ください。

 

この走法は土踏まずやアキレス腱をはじめ足首周りの腱、筋肉を包む筋膜をバネのように使うことで、

効率の良い(走るという仕事に対する消費エネルギーの少ないという意味)走りができる方法として

非常に注目を集めている走法です。

世界的に早い長距離ランナーの走りから導き出された走法ですから、

走り方やその理論が間違っているのではないと思います。

しかし、私たち日本人がこれらを取り入れるにはちょっとした準備が必要になるでしょう。

その理由は、私たちの足首と外人さんの足首の「強さ」の違いにあります。 

ちょっと遠回りしてお話しますね。

 

治療をしていると、いわゆる”外人さん”と日本人には関節構造に違いがあることに気がつきます。

いや、仕組みは一緒なんですが、外人さんの関節は一言で言うと「ゴツイ」んです。

基本的に関節が堅いし強い。

同じ体格の日本人と比較すると、彼らの関節は一回り強大きな日本人と同じ頑丈さを感じます。

これは小学生に対してでも同じような印象を受けました。

これは何ででしょうかね?

私たちがアップダウンの多い山間の土地に住んでいたこと(坂道を登るには足首は大きく反ってくれた方が都合がいい)と、

白人(コーカソイド)や黒人(ネグロイド)が大陸を大股で移動してきたこと(股関節からつま先までのコンパスを長く使えた方が長い距離移動するのに都合がいい)と、足首の柔軟性に関連があるのかどうか解りませんが、

やっぱり、靭帯や腱の発達は”外人さん”の方がいいように思えます。

 

思えます…!?

はい、関節の頑丈さについての話は私が臨床を通じて持った個人的な感想です。

残念ながら、ここで話している内容は

モンゴロイドとコーカソイド/ネグロイドの間に腱や靭帯の発達に有意差がある

という研究結果等に基づいているわけでは有りません。

 

それを踏まえたうえで聞いて(読んで)下さいね。(^_^;)

 

さて続き。

 

フォアフット走法のキモの部分が、この靭帯や腱の弾性=バネを上手に活用するという点にありますから、

それらの構造物が元来発達した”外人さん”にとってはフォアフット走法のほうが楽な走りとなるでしょう。

しかし、そうした構造物が弱い場合、この走法は怪我に繋がってしまうこともあるわけです。

取り入れるには、しっかりとアキレス腱や腓骨筋腱や足底筋膜など

足首を伸ばす(底屈させる)筋肉と腱を鍛えてからの方が安全です。

こうした腱や靭帯を鍛えるには縄跳びとか、何がしかのジャンプ動作がお勧めです。

「プライオメトリクス」という言葉でググってみてください。

色んな方法が出てきますよ!

 

さて、そのことが股関節の故障、とりわけ腸腰筋の遠位部(腱部)に故障をもたらすのはなぜでしょう?

 

続きは次回

 

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