トス小屋

中にあるもの。外にあること。

カレル・チャペック『寓話集』より

2015-08-11 | 



“国際的権利”
合法的にうまく行かぬものは、国家の威信という名目でなされる。

“外交術”
われわれは暴力を非難する。しかしながら武器を供給することにはやぶさかではない。

“軍神マース”
攻撃的戦争禁止だって?
まあいいや、防衛的戦争と懲罰十字軍が残ってさえいれば。

“政党紙編集部で”
腺ペストに抵抗する薬が発見されたというニュースがきている。だが、わが党はこの病気に賛成なのか反対なのか、知らないかね。

“独裁者再び”
わたしはかれらから自由を取り上げた。しかしそのかわりに、わたしはかれらに自尊心を吹き込んだ。
 
“暴君”
おまえら屑ども、わたしはおまえらを名誉ある国民に仕立ててやる!



1932年から1936年にかけてヨーロッパのファシズムの台頭期に書かれたものだが、すべて今の日本の首相と彼の内閣がやっていること、やろうとしていることにあてはまる。