肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『下妻物語』、観ました。

2005-09-25 11:20:12 | 映画(さ行)
下妻物語 スタンダード・エディション

東宝

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 『下妻物語』、観ました。
田園風景が広がる美しい茨城県下妻市。青空の下フリフリのロリータ・
ファッションで 闊歩する少女・桃子の生きがいはお洋服。ロリータ一直線で
他人を必要としない桃子の前に、 真っピンクの改造原付きに乗った
地元のヤンキー少女が現れる‥‥。
 年中映画を観ていれば、一度や二度はただただ呆気にとられる映画も
あるんだが、 この一本はまさにソレ。ロリータ・ガールとヤンキー娘の
奇妙な友情関係、、、噛み合わない二人の会話が、面白過ぎて、バカらし過ぎて、
ついにはオレの思考回路を 破壊する。更には、チープでディープな趣味が満載。
コスプレ・ベルばら衣装に特攻服、 オザキ(尾崎豊)の歌にジャスコの服に代官山、
水野晴郎にベルサーチにユニバーサル・スタジオ・ ジャパンと来たもんだ。
そして、極めつけはパチンコ屋で出会ったトッポイ兄ちゃん、、
そのイカしたリーゼントを見た瞬間に、オレは80年代に逆戻り、、
柳沢慎吾かと思ったゼ(笑)。
観ながらすっかりオレは魅了され、ラリッたようにケタケタ、ケタケタ大笑い。
でもって、横見りゃ愛しいワイフがそんなオレ見て憐れむように眺めてる‥‥。
「Oh! My Goodness!!! ヘイ、ハニー!、そりゃないゼ。さぁさ、こっちへおいで。
そして、一緒にこのファンキー・ムービーを楽しもう!」
そうさ、こいつは独りブルーな気分に似合う映画じゃねぇーッ。
明るくて楽しくて夢の中にいるみたい、、観るだけでHighテンションに
させてくれる映画なのサ。
勿論、映画はその後もアクセル全開、突っ走る。闇を切り裂き駆けていく。
だけど、ラストシーンだけはちょっぴりおセンチ‥‥
畜生、こんなはずじゃなかったのに。畜生、何故だか涙がこぼれやがる。
この胸を濡らす涙の意味は何だ?「友情」か‥、照れ臭せえが悪くねぇ言葉だゼ。


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