呪怨 劇場版 デラックス版ジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
『呪怨(じゅおん) 劇場版』、観ました。
介護ボランティアをする理佳は、寝たきりの老婆を見てきて欲しいと
頼まれる。郊外にあるその家に入ると、物が散乱し悪臭が立ち込めた部屋には、
遠くを見つめ黙りこくった老婆が座っていた。人の気配を感じ、2階へと
上がった理佳は、 そこに不気味な光景を見る‥‥。
コレを何と形容するべきか‥(笑)。多分“ホラー映画”であるのは
間違いない。しかし、ここに登場する妖怪は子供の顔に“白塗り”オバケ(笑)。
下手すれば文字通りの「子供だまし」にもなり兼ねない容姿なのですが、
あっちにトコトコ、こっちにノコノコ、その“神出鬼没ぶり”が怖い反面、
一方でその“茶目っ気”に笑ってしまう。何とも言葉では説明し難い不思議な
怖さなのだ(笑)。うん、あのサム・ライミが惚れ込んで、ハリウッドで
リメイクするというのも頷ける。「恐怖」と「笑い」の両立という意味で、
この監督・清水崇はサム・ライミに相通ずるものがあると思いますよ。
映画は“呪いの犠牲”となる人々がそれぞれ一つずつのパートを持つ
オムニバス形式。それぞれのパートは僅かに“謎”を残しつつ、後のパートで
その謎が解明していく。時間や登場人物などが複雑に絡み合いながら
進行していく意外な展開は、今までのホラー映画にはない斬新なアイデアだ。
ひとつ気になったのは奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣など、出演者の
ほとんどは若くてピチピチの女性タレントさんばかり。低予算の映画ながらも、
その予算の大部分は彼女たちのギャラに支払ったと思われる(笑)。間違いなく
この監督、筋金入りの“アイドルおたく”と見た。どうだ!図星だろッ(笑)。