シベリア超特急2 完全版ジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
『シベリア超特急2 完全版』、観ました。
シベリア鉄道の爆破事件のため、満州菊富士ホテルに宿泊を余儀なくされる
山下将軍と1等乗客たち。豪雨の一夜、戦争成金が鍵のかかった部屋で殺される……。
いきなりオープニングから「この物語は3つのどんでん返しがある」とクレジットだ。
すでに『シベ超』1作目を体験済み(?)の人なら「どんでん返し」と言われても、
だいたいの想像はつくと思う(笑)。で、観終わって一言、「もう、冗談もほどほどに
してもらいたい(笑)」。“驚き”を通り越して“笑う”しかない(笑)。
きっと、こういうのを「失笑」と言うんだろうなぁ(笑)。
これが監督2作目になる水野晴郎ですが、1作目からの成長の跡は見られない。
“和製エド・ウッド”水野晴郎の演出は、湿ったマッチのようにいつまでたっても
火が 付かない。無い、無い、無い‥‥、無い無い尽くしの映画で、特に無いのは
役者の演技力。新聞記者2人、ホテルのボーイ、それと山下将軍役の水野晴郎は
お世辞にも「演技」と呼べるシロモノじゃないゾ。彼ら4人を合わせても
“大根役者一人分の才能”も見当たらない。やっぱり笑うしかない、ハハハッ(笑)。
でもね‥‥今まで散々酷評してきたけれど、ボクはこの映画が大好きだよ。
脚本も、演出も、演技も、撮影も、全てが最悪なんだけれど、水野晴郎という人が
「映画をとっても、とっても愛してる」ってことだけは伝わってくる。
映画が大好きで大好きで、作りたくて作りたくて仕方なかったんだろうね。
これは間違いなくダメダメ映画だけど、観ていて“気持ちの良い愚作”だよ。
水野さんによれば、すでに『パート7』まで構想中だとか‥‥。
こうなったらシベリア超特急のごとく、最後までノンストップで突っ走ってくれ!(笑)
(※ちなみに、この映画ではタイトルの“シベリア超特急”なる乗り物は
一切出てきません、悪しからず(笑))