ゲド戦記

公式サイト　：　http://www.ghibli.jp/ged/

アニメーション映画の先駆者、
宮崎駿監督を父に持つ、宮崎吾朗監督の初回作品

ジブリ大好きなワタシは、今日は熱く真面目に語ります


大切なものは何か・・・

ジブリ映画にしては、とってもストレートな台詞が多い本作品。
吾朗監督が伝えたいことは、登場人物が全て代弁してくれる。
とても静かに精神論を語り、とても力強い哲学を感じた
お子様には、ちょっと難しい作品かもしれない


７／２９に公開のため、映画館に置いてあるプレスシート以上に
ネタバレ　しないよう注意するつもりですが、
勢い余って・・・きっと無理でしょう
楽しみにされてる方は、ココより先はご注意願います


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宮崎ジュニアの監督作品と聞いたら、
誰でも期待してしまう。
しかも、父、駿を真似るだけでは、納得できない。
・・・でも、駿監督の技術やセンスは受け継いで欲しい。
そんな無理難題を、吾朗監督には申し訳ないが求めてしまう

親がビックだと、本当に大変だね
俳優、作家、ミュージシャン、スポーツ選手・・・
どの世界でも、２世はスタート時点からハードルがあがってしまう


吾朗監督だって分かってるはずだ。同じ世界に飛び込めば、
長嶋一茂のように、２世の辛さを思い知ることになる・・・
小泉孝太郎のように、知名度を活かし、
別の世界で、違う才能を伸ばした方がいいかもしれない

それとも、我がドラゴンズ落合監督２世　福嗣君のように、
溺愛されて、ちょっと笑える暴君キャラ　という道もあるが…（笑）


吾朗監督は、２世という重荷を背負って、
今、イバラの道を歩むことを決めた　
実に、勇気ある決断と言える

しかし、父、駿監督の大反対もあったと聞きますね

駿監督も原作に影響を受けて、
「シュナの旅」という作品を描きあげたが、
原作者に映画化の打診を断られたことがあるそうだ

そんな経緯もある上に、世界中で翻訳されている名作を
息子が処女作に選んだんだ
「　まだ、早すぎる　　」　
反対し続けたのも、父としての愛情だったのかもしれない。




原作第３巻を主題としているこの作品は、
　ゲド戦記　　と言っても、ゲドは戦いません

ゲドは長い旅を経て壮年となり、魔法使いとして登場します。
ゲドの戦いについて知りたければ、
原作本を読んだ方がいいみたいですよ。
必要以上に魔法を使わないし、
主人公アレンを諭す渋いサブキャラです。

主人公は、ジブリ作品では、初めてお目にかかるキャラだ。
男前なのに・・・犯罪者なんだから
なんと、この映画の冒頭は、主人公の犯罪で始まるんだっ

主人公のアレンは、
偉大な国王である父を刺して、剣を奪って逃げる。

　父さえいなければ、生きられると思った。
　えっーーー！　　ビ、ビックリっ
　　　　　　　　　　　　　　　　　（プレスシートの範囲内のネタバレです。）

吾朗君・・・まさか、あなた・・・
アレンに自分を重ねてませんよね
偉大な父、駿を刺してペンを奪って逃げるつもり？　怖っ
ファンを不安にさせる衝撃エピソードで映画は始まった


この映画は、テーマを真剣に考えて欲しいという意図が見えます。
真面目に、切実に、訴えかけてくる作品なんですね。
不真面目感はゼロで、非常に硬派な感じがしました。
だから、オフザケも、笑いも、一切ありません。
画風もＣＧなどは一切使われておらず、
一昔前のテレビアニメのような落ち着き感がありました。
とっても、大人な感じの漫画映画


駿ファンとして・・・残念なのは、
細かなキャラやアイテムに名前がついてないことですね
ワタシが聞き逃しているのでしょうか？

大事なエレメントなのに、名無しの物ばかりなんですよぉ～
誰か、ワタシの聞き逃しだったら、教えて下さい

①　アレンが旅を共にする馬

　　「ナウシカ」では、動物には種別名まで存在しましたよね？
　　“キツネリス”とか“ヤギ牛”とかね。
　　ユパ様の旅の友は“トリウマ”でしたよね？
　　しかも、名前は、カイとクイって双子みたいに可愛い名前だった
　　「もののけ姫」のアシタカだって、ヤックルに乗ってたぞ
　　しかし、アレンの旅の友は・・・　　馬　　淋しいぞぉー

②　アレンが国王から奪った剣

　　装飾が非常に地味なこの剣。実は重要アイテムです。
　　心が病んだアレンには、鞘から出すことも出来ません。
　　観てる方は、ワクワクするアイテムのはず
　　○○刀　とか　××の剣　とか名前が欲しいところですね
　　しかし、その剣の名は・・・　　剣　　カッコイイ名前プリーズ



③　偉大な魔法使い「大賢人」と呼ばれるゲドの魔法

　　ジブリファンなら、忘れもしないラピュタ滅びの呪文。

　　シータとパズーは手を重ねて叫びますね　バルスっ！
　　
　　ところが、ゲドの魔法は・・・　無言　どうしてなのぉ～



駿アニメに染まりすぎました駿監督の得意技を
期待してしまうワタシがいけないんですね

吾朗監督は、駿監督とは、
全く別のジャンルの作品を作ろうとしているのかもしれません。

原作者の意向もあるかもしれないし、そうだよね
(￣o￣*(＿ ＿*(￣o￣*(＿ ＿* ) ウンウン
過去のジブリ作品と全く同じことをするなら、
駿監督が音頭をとればいいんだから。

息子がメガホンを取ったんだ
吾朗監督は、新ジャンルなんだ

さぁ、みんな　7/29から劇場へ向かおう
　　　　　　　　　　　　　ジブリの新ジャンルの公開だよわくわく


見どころは、ゲドやテルーの台詞だね
実にストレートです　そのストレートな語りから、
吾朗監督の哲学を・・・吾朗監督の精神論を読みとろう


いつも不安で、闇に追われる臆病者のアレンが、
悲惨な過去を克服し、常に命と向かいあうテルーと出会う。
アレンが彼女の唄を聴いて涙するシーンは、
本当に目頭が熱くなりました

この唄の歌詞は、公式サイトでも紹介されていますが、
映画内では、１番と３番の歌詞が唄われていたと思います。
萩原朔太郎の詩「こころ」をアレンジして書かれたそうですが、
吾朗監督の作詞が、切ないメロディーと澄んだ歌声に包まれて、
心に沁みていくように感じました　感動したよぉ～

さすが、吾朗監督！
是非、劇場の音響で　“テルーの唄”　に涙してみてね


余談ですが・・・
吾朗監督第２回作品は、「プルートウ」 を
狙っているという噂は本当であろうか…

ＰＬＵＴＯ　と言えば天才　手塚治虫氏　と
浦沢直樹がコラボした人気コミックである　面白いよぉ～♪
ジブリと言えども、本当に許可が下りるのか
でも、もし実現したら・・・全く想像が出来ないミックスだぁ
次回、吾朗作品に期待で無い胸も膨らむわ



ふっ～　今日は、オタクっぷりを存分に発揮したので、
とっても自己満足です　お付き合いありがとう