助手 「所長、新しいスイフトですけど、どう思います。」
所長 「うーん、先代そっくりじゃのぉ。」
助手 「ですよねぇ。エクストレイルもびっくりしましたけど、スイフトはそれ以上ですね。ここまで変わり映えしないモデルチェンジも珍しいんじゃないですか。」
所長 「じゃな。正直、ディーラーに置いてあるのを見ても新型かどうか、よぉわからんかったしの。」
助手 「写真を見比べれば結構変わってるんですけど、走ってるトコを見ただけでは区別つかないかもしれませんね。」
所長 「そうじゃの。」
助手 「それにしても、いくら先代が良かったと言っても、ここまで似通ってるのは、どうかと思いますけどね。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「えっ、そりゃあ、先代が出てからすでに6年も経ってますし、この先5、6年このカッコじゃさすがに飽きられるんじゃないですか。」
所長 「ワシはそうは思わんがの。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「どれだけ時間が経とうがいいモンは変わらんわ。古いクルマを見てもそうじゃろうが。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。でも先代に乗ってたヒトが、新しいのには買い替えないでしょ。」
所長 「そうかのぉ。ワシは反対にコロッと変わってしまった方が、乗り替えてもらえんような気がするんじゃが。」
助手 「まぁ、確かにコンセプトから全然違うクルマになってしまうのもありますけどね。でも買い替えたのかどうか、わからないようなクルマってどうかと思いますけどね。」
所長 「なんて言うか、外観が変わっとらんとかって、そのクルマを買っとらんモンほど言うとるような気がするんじゃ。」
助手 「えっ、どういうことですか。」
所長 「乗っとるモンからすると内装の違いの方が、目にする機会が圧倒的に多いじゃろうし、乗り味が違っとれば、変わり映えせんとは思わんのじゃないか。」
助手 「まぁ、プラットフォームから一新しましたし、中身の進化は大きいでしょうね。でも、そもそもスイフトにした理由ってやっぱりデザインの影響が強いと思いますけど。」
所長 「じゃあ聞くが、先代の格好が気に入っとって、今度のがダメって言うモンが多いと思うか。」
助手 「あっ、そうか。それもそうですね。」
所長 「むしろ先代に乗っとるモンは今回のモデルチェンジは歓迎しとるんじゃないか。好きな外観はそのままで中身が進化しとるんじゃからの。ま、買うか買わんかは別じゃろうけどな。」
助手 「案外そういうモンかもしれませんね。」
所長 「スズキにしてもスイフトを変える気なんて、さらさらなかったんじゃと思うぞ。ただ環境や安全面で進化させるために、新しいプラットフォームにしたかっただけじゃろ。」
助手 「ま、確かに変える必要がないと言えばそうかもしれませんね。」
所長 「ワゴンRを見てもそうじゃろ。いいと思ったデザインはトコトン突き詰める、それがスズキ流なんじゃろ。売れ行きの落ちてきたクルマを活性化させるだけがモデルチェンジじゃないしの。」
助手 「そうですね。」
所長 「そのいい例がフォルクスワーゲンのゴルフじゃろ。特に初代から二代目への進化なんて、今度のスイフトと似たようなモンじゃったじゃろ。」
助手 「ゴルフですか、確かにパッと見ぃ、ゴルフⅠとⅡってわかりにくいですよね。でもゴルフもⅢで大きく変わりましたけど。」
所長 「Ⅲで変わったのしてもゴルフを変えようとしたんじゃなく、時代の移り変わりに合わせただけじゃろ。スズキもスイフトをゴルフのようなクルマに育てたいんじゃないかのぉ。つまりスズキの代表車種であり、世界のコンパクトカーのベンチマーク的な存在じゃな。そのためには、見た目は重要じゃし、ちょっとやそっとじゃ変えんのじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。フォルクスワーゲンで思い出しましたけど、スズキとフォルクスワーゲンの提携って、どう思います。」
所長 「生き残るためには必要なんじゃろうな。スズキにとってはGMの後ろ盾がなくなって資金的に厳しい状態じゃったじゃろうし、安定性や将来性を見てもいい相手なんじゃないか。フォルクスワーゲンにしてもアジア市場を考えるとスズキの販売力や低価格車への期待は大きいじゃろうしの。」
助手 「スイフトにTSIエンジンやDSG搭載の可能性についてはどうですか。」
所長 「提携するとすぐにそういう短絡的な話が出てくるんじゃが、ワシはないと思うぞ。特にスイフトはポロと競合する車種なわけじゃし、自社の強味を簡単には出さんじゃろ。スズキも自社の技術があるのに、他所から入れるなんてコトはしたくないじゃろうしな。これが完全子会社化するとか、スズキがエンジンの製造から撤退するとかになれば、話は別じゃけどな。」
助手 「ですよね。低価格車を共同開発するとか、アジア向けをスズキで製造するとかならありそうですけどね。」
所長 「じゃな。あとはEVのバッテリーやモーターってトコじゃろうな。」
助手 「そんなトコでしょうね。日産・ルノーとベンツの話でもシーマがSクラス・ベースになるとか、雑誌には好き勝手書いてありますけどね。」
所長 「まぁ、記事としては面白いんじゃけどな。今みたいに簡単にくっついたり、離れたりするような関係では、お互いリスクが大きいじゃろうし、簡単にはイカンじゃろうな。ま、いいバッテリーが欲しいベンツと、EVをたくさん売りたい日産・ルノーとの利害が一致しただけじゃないかのぉ。」
助手 「そんな感じですね。」
所長 「そういうわけじゃから、スイフトは今後もスイフトのままじゃと思うぞ。」
助手 「ですね。ところで所長、今度のスイフトって3代目だってご存知ですよね。」
所長 「ん、・・・も、もちろん、わかっとるわ。」
参考資料
スズキ・スイフト（スズキ株式会社）
スズキ・スイフト（先代）（轟クルマ文化研究所）
スズキ・スイフト（初代）（スズキ株式会社）
フォルクスワーゲン・ゴルフⅠ（『GAZOO．COM』 トヨタ自動車株式会社）
フォルクスワーゲン・ゴルフⅡ（『GAZOO．COM』 トヨタ自動車株式会社）
Yahoo！グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「うーん、先代そっくりじゃのぉ。」
助手 「ですよねぇ。エクストレイルもびっくりしましたけど、スイフトはそれ以上ですね。ここまで変わり映えしないモデルチェンジも珍しいんじゃないですか。」
所長 「じゃな。正直、ディーラーに置いてあるのを見ても新型かどうか、よぉわからんかったしの。」
助手 「写真を見比べれば結構変わってるんですけど、走ってるトコを見ただけでは区別つかないかもしれませんね。」
所長 「そうじゃの。」
助手 「それにしても、いくら先代が良かったと言っても、ここまで似通ってるのは、どうかと思いますけどね。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「えっ、そりゃあ、先代が出てからすでに6年も経ってますし、この先5、6年このカッコじゃさすがに飽きられるんじゃないですか。」
所長 「ワシはそうは思わんがの。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「どれだけ時間が経とうがいいモンは変わらんわ。古いクルマを見てもそうじゃろうが。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。でも先代に乗ってたヒトが、新しいのには買い替えないでしょ。」
所長 「そうかのぉ。ワシは反対にコロッと変わってしまった方が、乗り替えてもらえんような気がするんじゃが。」
助手 「まぁ、確かにコンセプトから全然違うクルマになってしまうのもありますけどね。でも買い替えたのかどうか、わからないようなクルマってどうかと思いますけどね。」
所長 「なんて言うか、外観が変わっとらんとかって、そのクルマを買っとらんモンほど言うとるような気がするんじゃ。」
助手 「えっ、どういうことですか。」
所長 「乗っとるモンからすると内装の違いの方が、目にする機会が圧倒的に多いじゃろうし、乗り味が違っとれば、変わり映えせんとは思わんのじゃないか。」
助手 「まぁ、プラットフォームから一新しましたし、中身の進化は大きいでしょうね。でも、そもそもスイフトにした理由ってやっぱりデザインの影響が強いと思いますけど。」
所長 「じゃあ聞くが、先代の格好が気に入っとって、今度のがダメって言うモンが多いと思うか。」
助手 「あっ、そうか。それもそうですね。」
所長 「むしろ先代に乗っとるモンは今回のモデルチェンジは歓迎しとるんじゃないか。好きな外観はそのままで中身が進化しとるんじゃからの。ま、買うか買わんかは別じゃろうけどな。」
助手 「案外そういうモンかもしれませんね。」
所長 「スズキにしてもスイフトを変える気なんて、さらさらなかったんじゃと思うぞ。ただ環境や安全面で進化させるために、新しいプラットフォームにしたかっただけじゃろ。」
助手 「ま、確かに変える必要がないと言えばそうかもしれませんね。」
所長 「ワゴンRを見てもそうじゃろ。いいと思ったデザインはトコトン突き詰める、それがスズキ流なんじゃろ。売れ行きの落ちてきたクルマを活性化させるだけがモデルチェンジじゃないしの。」
助手 「そうですね。」
所長 「そのいい例がフォルクスワーゲンのゴルフじゃろ。特に初代から二代目への進化なんて、今度のスイフトと似たようなモンじゃったじゃろ。」
助手 「ゴルフですか、確かにパッと見ぃ、ゴルフⅠとⅡってわかりにくいですよね。でもゴルフもⅢで大きく変わりましたけど。」
所長 「Ⅲで変わったのしてもゴルフを変えようとしたんじゃなく、時代の移り変わりに合わせただけじゃろ。スズキもスイフトをゴルフのようなクルマに育てたいんじゃないかのぉ。つまりスズキの代表車種であり、世界のコンパクトカーのベンチマーク的な存在じゃな。そのためには、見た目は重要じゃし、ちょっとやそっとじゃ変えんのじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。フォルクスワーゲンで思い出しましたけど、スズキとフォルクスワーゲンの提携って、どう思います。」
所長 「生き残るためには必要なんじゃろうな。スズキにとってはGMの後ろ盾がなくなって資金的に厳しい状態じゃったじゃろうし、安定性や将来性を見てもいい相手なんじゃないか。フォルクスワーゲンにしてもアジア市場を考えるとスズキの販売力や低価格車への期待は大きいじゃろうしの。」
助手 「スイフトにTSIエンジンやDSG搭載の可能性についてはどうですか。」
所長 「提携するとすぐにそういう短絡的な話が出てくるんじゃが、ワシはないと思うぞ。特にスイフトはポロと競合する車種なわけじゃし、自社の強味を簡単には出さんじゃろ。スズキも自社の技術があるのに、他所から入れるなんてコトはしたくないじゃろうしな。これが完全子会社化するとか、スズキがエンジンの製造から撤退するとかになれば、話は別じゃけどな。」
助手 「ですよね。低価格車を共同開発するとか、アジア向けをスズキで製造するとかならありそうですけどね。」
所長 「じゃな。あとはEVのバッテリーやモーターってトコじゃろうな。」
助手 「そんなトコでしょうね。日産・ルノーとベンツの話でもシーマがSクラス・ベースになるとか、雑誌には好き勝手書いてありますけどね。」
所長 「まぁ、記事としては面白いんじゃけどな。今みたいに簡単にくっついたり、離れたりするような関係では、お互いリスクが大きいじゃろうし、簡単にはイカンじゃろうな。ま、いいバッテリーが欲しいベンツと、EVをたくさん売りたい日産・ルノーとの利害が一致しただけじゃないかのぉ。」
助手 「そんな感じですね。」
所長 「そういうわけじゃから、スイフトは今後もスイフトのままじゃと思うぞ。」
助手 「ですね。ところで所長、今度のスイフトって3代目だってご存知ですよね。」
所長 「ん、・・・も、もちろん、わかっとるわ。」
参考資料
スズキ・スイフト（スズキ株式会社）
スズキ・スイフト（先代）（轟クルマ文化研究所）
スズキ・スイフト（初代）（スズキ株式会社）
フォルクスワーゲン・ゴルフⅠ（『GAZOO．COM』 トヨタ自動車株式会社）
フォルクスワーゲン・ゴルフⅡ（『GAZOO．COM』 トヨタ自動車株式会社）
Yahoo！グループ 轟クルマ文化研究所
こういうモデルチェンジもありかと。
ＳＸ４(の後継車？)がどうなるかで、ＶＷとの関係が判るかもしれません。
(ＳＸ４はフィアットへＯＥＭで出しているんで)
SX4の後継車、どうなるんでしょうね。
あとスプラッシュもオペルにアジラ（アギーラ？）として供給してましたよね。
VWとの提携でここらへんのOEMはなくなりそうな気がしますが。
ま、SX4に関しては、次期型があればの話ですが（笑）
日産マーチのような、タイのエコカー認定車をつくるとのことですが。
タイ人は、タイで生産するのはスイフトだと言っているのですが。
どうなんでしょうねぇ。
今日のニュースで三菱がタイでコンパクトカーをつくり日本に輸入するって言ってましたが、次はスズキかもしれませんね。
スイフトでエコカー認定を受けることも可能でしょうけど、個人的にはアジア向けの低価格車が見てみたいですね。
日本で売るスイフトは日本でつくり続けて欲しいところですが、どうなりますやら。