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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「夢幻章伝」71

2015年10月23日 | 物語「夢幻章伝」

無事に北一族の村を脱出?し、ふたりは新たなる場所へと向かう。

そう、目指すは

「西一族の村!!」

・・・南一族の村を出て、4日目。
水辺周辺一族を、反時計回りで回っている。

つまり、流れ的に

北一族の村の次は、西一族の村となるわけである。

「そこにも、いるのかなぁ、オイラたちの同僚・・・」
「ギャーズンもどこにいるんだか」

よし、と、アヅチはこぶしを握りしめる。

「行くぞ、西一族の村!!」

「やーよ」

・・・・・・あれ?

「行くぞ、西一族の村!!(2回目)」

「やだったら!!」

「はあ!!?」
「マツバぁ、どうしたのぉ」

思わぬ、マツバの反応。
へび呼ロイドは焦って、キコキコする。

「西はスキップして、山一族の方に向かうべきよ」
「スキップって、何だこらぁ!!」

「ちょ、ちょっ、ふたりとも!」

キコキコへび呼ロイドが云う。

「ケンカはよくないよぅ!」
「ケンカかこらぁ!!」
「西はイヤだって云ってるの!」
「マツバもイヤイヤ云わないの!!」

「とにかく、ここにいたらな!!」

タクトに見つかり
クリミアの料理を食するはめに!!

「うっ・・・」

さすがのマツバのたじろぐ。

「ねっ、マツバ行こうよ!」
「そうだ、行くぞ!!」

「「西一族の村へ!!」」

「てか、あんたたち!」

マツバ説得の途中ですが

この声は

「私を忘れてないでしょうね!!?」

「お前は!」
「あんたは!」
「君は!」

そう、この声は

「えーっと、」
「誰だっけ??」

「ロマニー!」

小さい体で、ロマニーは地団太を踏む。

「まろ」
「にー・・・??」

「ロマニー!!」

今回の水辺、北一族篇は、登場キャラが多くて
いまいち活躍の場がなかった、クリミアの妹です!!

「わたくし目もおりますぞ!」
「うっ・・・!」

まめぴよ、ロンロン。

「何、こっそり出発しているのよ!」
「いや~」
「それはー」

云えない。

「私もここで、出番を稼ぐわよ!」

ロマニーはどーんと構える。

「さあ、手土産に豆乳よ! 持って行きなさい!」

どーーん、とそこに、大量の豆乳。

「いやいやいや!」
「いらないし!!」

「いいの、遠慮なんかしないで!」

ロマニーは、自慢げに腕を組む。

「お礼と云っちゃなんだけど、頼みたいことが、さ」

「いやいやいや!」
「受け取ってないし!!」

「この先にいる、飛び出せ、・・・ってあれ?」

砂ぼこりが舞い、

そこに、アヅチとマツバの姿はなかった。

「・・・・・・」
「・・・えーっと」

へび呼ロイドは、キコキコする。

「オイラも行くねぇ~」

「あっ、ねえ! ちょっとぉお!!」

ひゅるるるるるる~

「なんなのよー!」

ロマニーは、もっかい地団太。

「ロマニー様」
「・・・なによ」
「まあ、あのふたりもお似合い、と云うことですな」
「何の話・・・」

北一族篇、本当に終わり!



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