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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「夢幻章伝」79

2015年11月20日 | 物語「夢幻章伝」

「くっ、それにしてもっ!」

マツバは舌打ちをする。

ギャーズンは思った以上に、溶けて?小さくなっている。



懐中電灯の発電のために、ハンドル回すのが疲れる!!

「あと、ちょっとなのに!!」

これじゃあ、明日筋肉痛決定!
ああ
どうか、筋肉痛が明後日とか、きませんように!!


そのころ

南一族の村で

豆の収穫を終えた畑をならしていたモモヤは、立ち上がる。

新しい風を感じたからだ!!

そう、


「マツバ!」

アヅチは、マツバに手を添える。

「俺もやるぜ!!(発電を)」
「アヅチ!!」

アヅチとマツバは顔を見合わせ、頷く。

ここまで旅をしてきたのだ。
ふたりの間に、もはや言葉は必要ない!

「行くぜ!」
「行くわよ!」

これぞ


「ふたりのはじめての共同(発電)作業!!」(モモヤのセリフ)


うおぉおおおおおおぉおおおお!!

アヅチとマツバは、ただひたすらに手を動かす(発電)。

「おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁあああ!」
「ギャーズンドコよ!!」

小僧は立ち上がれず、ただ叫ぶ。

「「うおぉおおおおおおぉおおおお!!」」
「おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁあああ!」
「「うおぉおおおおおおぉおおおお!!」」
「おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁあああ!」

「ふたりとも、あと少しだよ!」

アヅチとマツバを応援しながら、
へび呼ロイドは、これまでの旅を思い出す。
いろいろあった。
本当に、いろいろあった、と。
その眼には、涙、

「ちょっと!! 泣くのとか、後にしなさいよ!!」

ギャーズンの苦しみの叫びも、だんだんと小さくなっていく。

「ギャーズンよぉ!」
「おぎゃ、ぎゃぎゃぎゃ・・・」
「「うおぉおおおおおおぉおおおお!!」」

ピカァアアアアアア!!

「「うおぉおおおおおおぉおおおお!!」」

・・・・・・。

・・・・・・・・・。

「・・・はあはあ」
「・・・いやいや」

アヅチとマツバは懐中電灯を投げだす。
とにかく、もう限界。

「ギャーズンは、どうなった・・・?」

アヅチとマツバは顔を上げる。

そこには、

ギャーズンの姿は、ない。

ただ、唖然とするアリー。

「やったのか?」
「倒したの?」

「ふたりとも~!!」

へび呼ロイドは、ピースサインをする。



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