ACタップについて思っている事を書きます。そもそも最初の頃は
ACタップという物はこの世に存在しなかったのです。
電灯線と呼ばれる家庭用AC100 V(日本規格)は名前の通り
当初は照明用電灯を付ける為の物でした。出始めの頃は
ブラーンと天井からぶら下がっている電球ソケットに
電球を差し込み、スイッチを入れるだけ、という簡単なものでした。
このソケットの部分に裸電球をグルグル差し込むわけです。
そして上にある回転スイッチでON/OFFすると・・。
家庭でも電気文明の恩恵が得られるようになった最初ですね。
この後、電気炊飯器などの電気機器が出現するに至り
電灯線のソケットを利用して他の電気機器をつなげる
アダプターが現れました。
これで電気でご飯も炊けます。
しかし・・・ご飯を炊いている時に電球は使えない、、、
そこでっ!
電灯線を二股、三股にした物が時代の要求で現れることになります。
思えば、これがタップのはしりかも?
本当に最初の頃は壁コンというものはまだまだ無かったり
あっても極僅かな普及率だったのです。
信じられないかも知れませんが我が家ではこの二股コンセント(天井から
ぶら下がる)で電球を付け、もう一つのタップに炊飯器を繋げていたのを
はっきりと覚えています。
壁コンがあったのかは覚えていません。多分無かったのでしょう(その部屋には)
だから、ぶら下がったタップから炊飯器の電源を取っていたのでしょう。
しかし、その後、洗濯機、冷蔵庫、アイロン等々の家庭用電気機器が
物凄いスピードで家庭に導入されるようになり
ようやく、壁コンが普及せざるを得なくなります。
壁コンは壁にあるコンセントだから壁コンです。いいセンスしてます。
オーディオ用のコンセントは結局、この壁コンの延長線上にあるとも言えますが・・・
何故か、こんな感じのタップが製品化されました。コードがグニャグニャ
しています。そう撚り線なのです。壁コンの配線は普通、単線ですね。
なのに、撚り線、、、これは安全を考えての事なのでしょうが
オーディオの未来を暗くする暗示が既にこの時点でありました。
元々、電灯線から始まったこのタップ
オーディオ用として良い音を目指すなら
★配線は単線を使う
★ハンダを使用しない
★つなぐ機器によって電流を最適にする
★つなぐ機器によって音質を最適にする
★確実な接続器具(コンセント)を使う
の5つがまず挙げられます。
まぁ、TMDのタップは上記アンダーラインが入っている部分を
重点的にやっているのが特徴です。
正直ケース(筐体、BOX)の音質的な影響は割と少ないのですが・・
メーカーはそこを誇大に強調しますね。
ケースの最大の意図は感電防止です。AC100Vにうっかり手が触れないように
覆う役目なのです。
つづく