宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

少し見えてきた

2013年06月24日 00時31分25秒 | Weblog

夢のような晴れ間から一週間が過ぎた。台風の影響でしとしとと降り続いていた雨が週末には上がると言う。今やらなければいつ出来るか分からない。と言う訳で土日とも大工仕事に専念することにした。ほぞ穴掘りも慣れてくると手際が良くなる。以前本体の工事に精を出していた時を思い出した。もうずいぶん前の事だ。土曜日はかなり遅くまで頑張り、見上げてみると雲間に小望月が掛かっていた。せめてもと撮った一枚。これは天体写真とは言えないだろうな。なんだか絵のようだ。

二日間でやっと主な土台の外周だけが出来た。建て増し部分のフロアーが少し見えてきた感じがする。今日はこれで終わり。コールタールが乾かなければ次の作業がしにくい。
そう、食べられる雑草セミズオトゥは全部枯れていた。先週、雨の前に除草剤を掛けたのだそうだ。言わなかった僕が悪いのだが、言えば農作業の邪魔をする事になる。まあいいか、きっとこの丘のどこか、畑では無い所に生えているだろう。今度来た時に探して見る事にする。

丘のふもとで5時のチャイムが鳴った。いつもの「夕焼け小焼け」。まだ明るかったが今日は帰ろう。来週は来られるだろうか。それも天気と仕事次第。

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昇るサソリに別れ

2013年06月20日 00時12分21秒 | 

時刻は10時を回っていた。夕方から足の周りを飛び回っていたやぶ蚊が姿を消している。あいつらも夜遅くなると寝るらしい。空全体に薄雲が広がっていた。そろそろ終わりかな。島影の上にサソリが姿を見せている。その左には天の川が有るはずだが、頑張ってもほとんど見えなかった。透明度が高いように見えてもやはり梅雨時、そこまでの期待は無理なのかも知れない。

サソリの遥か上、おとめ座のα星スピカと並んで土星が輝いていた。そうだ、最後に土星も撮って置こう。ただ、光軸の狂っているかぐや姫でどこまで撮れるだろうか。

という訳で筒先を土星へ。しかし、やっぱり整備できていないかぐや姫で撮影できるのはここまでだった。明日は平日、仕事に戻らなくては。やむなくデッキの屋根を閉めた。

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月面 再びパッチワーク

2013年06月19日 00時08分50秒 | 

ほこりを払って少しさっぱりしたかぐや姫のトップリングにアイピースアダプターを取り付けた。かぐや姫は頭を軽くする為にトップリング周りがそれ程頑丈に出来ていない。これが今になってこの望遠鏡のウィークポイントになってしまった。20センチほども長さの有るアダプターの先に付けたカメラにガタが出たのだ。グラグラする上にフラフラ動く月をカメラの写野に入れて、やたらシャッターを切る。その中から画質のよさそうな11枚の写真を選び出し、パッチワークして作ったのが上の画像だ。

先にも書いたがこの月齢の月は欠け際が面白い。上弦の月などと呼ばれている様に、肉眼ではまっすぐに見えるラインも、こうしてみると「アラ」が分かってしまう。お月様にとっては一番見られたくないショットなのかも知れない。

実際にアップした画像はもっと大きいのですがgoo blog の設定でこれ以上大きく表示することが出来ません。あしからず。

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かぐや姫を月へ

2013年06月18日 00時21分36秒 | 

竹取庵の観測デッキは屋根が完全に北にスライドする。デッキには3つの望遠鏡が設置されていて、一番南が赤道儀に載った20センチ反射。その北側が10センチ屈折の太陽専用。そして北の端には竹取庵の主人45センチかぐや姫が鎮座している。今夜はこのかぐや姫を使うため屋根をいっぱいに開く必要があった。

雑巾で汚れは拭き取ったものの光軸は直していない。どこまで撮れるか分からないが、そこまで整備する時間は無かった。暮れなずむ空ではお月様がまだかまだかと急かしていた。

上弦の月と呼ぶには少し早かったが、このあたりの月齢の月が一番面白い。そうだ。今夜はアイピースを使った拡大法で月面を撮ってみよう。かぐや姫での拡大撮影は本当に久々だ。

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青空の誘い

2013年06月17日 01時44分30秒 | Weblog

今日は午後4時過ぎまで仕事だった。僕の職場からは外が見えない。だから建物から出て驚いた。青空だ。それもかなりの透明度。え、写真が撮れるのかな。どうせまた日が暮れたら曇るのだろう。ここ最近ずっとそうだ。でもそうかな。いやこの空はいつもと違うぞ。はやる気持ちを抑えながら家に帰り、撮影機材が一式入った手作りのカメラバッグを車に積んでみかんの丘を目指した。

丘に到着した時は5時半を回っていた。もう大工仕事は出来ない。観測デッキは風が強かったためかずいぶん埃が入っていた。望遠鏡の掃除をした後外気に慣らすためにデッキの屋根を少し開け、外に出る。昨日のまとまった雨で、丘の植物が勢いを得ていた。あの食べられる雑草セミズオトゥもはびこっている。みかんの実は直径1センチほどに膨らんでいた。その実の向こうに八日月が浮かんでいる。幽月と呼ぶには存在感が有りすぎる。もう6時を過ぎていた。

この月が沈むのは夜半だ。それまでは空が明るすぎて淡い星は撮影できない。だとすれば今夜狙うのはこの月だな。そう決めてデッキに戻った。

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久々の大工仕事

2013年06月09日 03時04分31秒 | Weblog

いろんな障害を乗り越えて、竹取庵北の増築部分に作っていた地業がようやく出来上がった。と言ってもそんな大それた工事では無い。幅100ミリのブロックを数十個縦横に並べただけの簡単なものだ。竹取庵は掘立造り。本来地業など必要無いはずだった。しかし、かなりの急斜面に建てた事で山側に延長すれば自ずから床が地面に着いてしまう。地下に掘り込む訳にはいかないから、増築部分は床が既存の部分より50センチ余り高くなってしまった。それでも北の端は地面からブロック一個分しか余裕が無い。

出来上がった地業の上に土台になる松材を組み付ける。その松材と竹取庵の掘立柱とを繋ぐ為のほぞ穴を開けた。80×150、深さ50。柱に使っている古い電柱は硬い。ノミと金づちでこれだけ掘るのに3時間もかかってしまった。ようやく開いたほぞ穴に差し込むほぞを刻んでコールタールを塗って組み付ける。気が付くと辺りが暗くなっていた。材木を持ってきたのは午後1時。5時間もかけて出来上がったのは土台たった1本だった。
今夜は晴れないだろうと思っていたが、やはりただ暗くなるだけの夕暮れだった。

ところで、みかんの丘では梅雨時になると必ず生える植物が有る。『スベリヒユ』だ。多肉植物で葉も茎もみずみずしく、丸く平たく葉を伸ばして、大きいものでは直径50センチ以上にもなる。引き抜いても引き抜いても生えて来るこの雑草が食べられると教えてくれたのは、最近までトルコで暮らしていた日本人女性だった。トルコでは「セミズオトゥ」と言うらしい。サラダに入れても炒め物にしてもおいしいそうだ。へえ、食べられるのか。うまいのかな。

そのセミズオトゥが今年も生えてきた。ただ、今年の梅雨は雨が少ない。ちゃんと大きくなるだろうか。

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