帰省して

奈良での最終日。
朝からお墓まいりへ。
父のお墓です。
車で５分。
庭の紫陽花を手に走らせるのでした。
母がちょくちょく来ているので、いつも綺麗。
雨が降り出したので、母から線香禁止令が出て、
手を合わせるだけ合わせて、帰りましたとさ。

母が朝から電話をしているのを、ついつい聞いてしまった。
何か相談されている様子。
母は
「言うても、わたしら死ぬしな」とか
「わたしもポジティブな方じゃないから」とか
言っていた。
うん？そういうの、ポジティブって言うんちゃうかな？
母に思わず「よく言うわ！」とツッコんでいた。
ただなんとなく、わたしはこの人の子供だなと実感する。
母も昔はもうちょっと繊細なところもあったと思うけど、
今は笑って済ませてるようなこともある。
いろんなことがあったからなぁ。
30代くらいから知ってるわたしから見ても、
母はいい方向に人生の舵を切ってると思う。
なんかおもろい人です。

母の新しいメニュー、大根ときゅうりの皮の和え物を、
中学生の姪っ子が大好きだというのも、なんだか心温まる感じだった。
そして、昨日は１人一尾ずつウナギが乗った鰻丼を7人前作ってくれた。
しかも、スモークサーモンと大根のサラダや、
トマトとモッツァレラチーズに生ハムが乗ったのも出てきた。
節約してるのか贅沢してるのか、よく分からんバランス。
それが母である。

帰郷と帰省の違いをクイズ番組で見たことがある。
里に帰るということと、親の様子を見に里に帰るという違い。
今回は帰省だったなぁと思う。
ほんと、いい帰省だった。
猫もお元気でした。