さまざまなことども

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それはまるで谷瀬の吊り橋

2017-03-08 04:08:23 | さまざま
吊り橋効果ってご存じですか?
ハラハラした時に、恋に堕ちやすいという心理学理論です。
錯覚に似たものなのかもしれません。

今日は携帯を引き取りに行ってきました。
仕事帰りなので、多少は待つかなと覚悟はしていたので、
45分待ちと言われても動じず、
お店を出て、近くのトンカツ屋さんでモリモリ食べて、再び携帯ショップへ。
そこから、30分経ち、やっと呼ばれた。
もう閉店間近。
急いでトンカツ食べてきたのに、どんだけ待たせるねん!
内心そう思っていたので、テンションが底。
愛想なく、無口になっていた。
担当のお兄さんは、粛々と作業を進めてくれていた。
携帯を交換するということで、初期化して、
データ移行して…と終了したところで、
お兄さんにお願いをした。
「フィルムを貼り替えてもらえませんか?」
わたしは、故障した携帯に上等のガラスフィルムを貼っていた。
お兄さんは躊躇していた。
100%うまくやれる保障はないと。
割れる可能性があると。
それでも、素人のわたしよりは上手いに違いない。
過去の打率を聞いてみたところ、
20回ほどチャレンジして、1回だけ失敗したことがあると言う。
それならばお願い!
割れても文句は言いません!
約束をした。
お兄さんは丁寧にはがし始めた。
一つ目の角を攻略、続いて二つ目も成功。
三つ目でつまづいた。
「左利きの人がやったら上手くいくのに」
謎のセリフを言うお兄さん。
わたしは、がんばって!とひたすら応援。
テンションが上がるわたし。
お兄さんは、割れる恐怖と闘っている。
そこまでの負担を掛けてしまっては申し訳ない。
「そこからは私がやります!」
そう言って、引き受けた。
わたしの中の慎重を引っ張り出して、そろそろと剥がしにかかる。
そうするとパカっと、綺麗に剥がれた。
やった〜!
2人で心から喜んだ。
この最中、テンションが上がるわたしにお兄さんが、「吊り橋効果ですね」と言った。
うん?これで恋に堕ちるっていうこと?
確かに危機を一緒に闘って、ハラハラを共有すると、そういうことになるかもしれないな。
一瞬そう思ったけれど、スルーした。
きっと、お兄さんは吊り橋効果の意味を分かっていないに違いない。
でも確かにあの数分は、気持ちのベクトルが同じだった。
上手く剥がれて!割れないで!
全ての行程が終了し、お店を後にするときは、
確実に連帯感と親しみが湧いていた。
不思議なものです。
そして、妙に楽しかった。
お兄さんも、
「今日はこれで最後だけど、最後にいい形で終われたので、いい一日でした」と送り出してくれた。
「終わりよければ全て良しですね」
そう言って立ち去るわたし。
わたしにとっても、いい一日になりました。
はぁ〜、ドキドキした〜。

さて、本日も食日記は失敗。
朝はコーンフレーク。
昼はお手製の餃子弁当。
夜はトンカツ屋さんで、てんこ盛りのトンカツ祭り。
食べ物の代わりに猫の写真を載せておきます。

それにしても、いい一日でした。