とほほ…見聞録

過ぎ行く日々の雑感

目黒雅叙園の「百段雛まつり」 3月3日まで

2010-02-25 10:05:36 | Weblog

目黒雅叙園の百段階段を見たいと思っていたが、ちょうど「百段雛まつり」が
開催されていたので、コンビニで前売券(¥1,200)を購入して日曜日の
午前中に行きました.
10時半頃なのに混雑していた.
昭和10年に建てられた雅叙園の木造館の造作は見ごたえがある.
欄間の花鳥風月、壁画に彩色木彫板の美人、見上げれば天井の四季草花.
70年余経過してもなお鮮やかで豪華である.
雅叙園はトイレまで漆工芸の内装で絢爛である.

木造館の百段階段は16段登ると踊り場の右にお部屋、さらに16段上に
ゆくと次の部屋、というように順繰りに十畝の間、漁樵の間、草丘の間、
静水の間、星光の間、清方の間と登っていく.
各部屋に山形の門外不出の雛人形の段飾りや、つるし飾りが展示されている.
見たこともない巨大な立雛の部屋や、100近い小型の座り雛がびっしり展示
されている部屋がある.圧倒的な数である.

帰りに頂上の階段から1、2、3‥‥と数えながら降りる.
ん‥と、99段で終わりだ.
太っちょの案内のおじさんに質問してみる.
「そう、99段です.100は皇帝の数で恐れ多いので99にしました」
「白段階段なのさ」
引き算ざんす.百の字の横一をとると白で、100-1=99.
白寿と同じ.
千葉県の九十九里にある大網白里町が、白里=九十九里という例も同じ.
九十九を「つくも」と読ませる.
九十九の次は百→次百→つぐもも(百) →つくも
白髪をつくも(九十九)髪ともいう.

目黒駅への送迎バスが出ていますが、待ち時間が多いので歩いて帰る.
駅までは途中の行人坂を登る.きついよ.
行人坂は15°の急勾配なので、下る人しかいません.