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6月の地球人カレッジ

2013年06月17日 | 地球人カレッジ
 *日時:6月11日(火)19:00~21:00
 **参加人数:24人(発表者、ネットでの参加者含む)
 *場所:さくらcafé
 *報告者:宇野真介(環境=文化NGOナマケモノ倶楽部理事・法政大学兼任講師)
 テーマ:「コーヒーから考えるナマケモノ流国際協力」

 今回の地球人カレッジの講師は、「ナマケモノ倶楽部」の理事、宇野真介さんをお招きし、
コーヒーを通して国際協力について考えてみました。
 「ナマケモノ倶楽部」と聞いて、ナマケモノを保護する団体かなと思われた方も
いらっしゃるかもしれませんが、そうではないのです。また、TICOのような国際協力事業を
している団体というわけでもありません。
「ナマケモノ倶楽部」は、環境、経済、文化それぞれの専門家が共同で立ち上げ、ナマケモノ
のような「スロー」な生き方を提案しているNGO団体なのです

そして、宇野さんは生物生態学がご専門生産性だけを重視する農業ではなく、多種多様な生物
が共存できる農法を紹介していただきました。
その一つは、森の中でコーヒーを育てる「森林農法」です。上手くすれば、生産性も保ちつつ、生物
多様性も持続できるそうです。コーヒーの主な生産地(コーヒーベルト)と、生物多様性のホットスポット
は重なり合う所が多いそうで、生物多様性を保つためにも、コーヒーの生産方法は重要なんだそうです。


今、世の中は安いコーヒーがたくさん出回っています。なんとコーヒーの取引価格は、原油についで世界第2位 
しかし、生産者へ渡る利益は全体の数パーセントにしか過ぎません。さらに、お金を得るためには、森を切り開き、農地を広げ、
もしかすると児童労働の問題もはらんでいるかもしれません。
一方で、フェアトレードコーヒーも存在しています。生産者へ適切な利益がもたらされるもの、環境に配慮して生産されているもの
是非、お店や専門店で探してみてください

「スロー」とは、つながりなおし と宇野さんはおっしゃいます。
私たちが日々飲んでいるコーヒーそのコーヒーから始められる国際協力もあります。
たまには、ナマケモノのように過ごしてみるのはいかがでしょうか

最後に「ナマケモノ倶楽部」からご提案
6月21日は夏至の日です電気の明かりを消して、キャンドルナイトをしてみませんか

地球人カレッジの様子はこちらでご覧いただけます

文責:事務局(近森)

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