タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 今上天皇のご家族 ≫

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 ブログで今上天皇のご家族の話題を取り上げることには、いささか躊躇するところがないではなかったが、雑誌『文藝春秋』第八十六巻・第四号(文藝春秋)に掲載されている、「激震、天皇家に何が起きている──引き裂かれる平成皇室」と題する特集記事を読んで、問題を少し整理しようと思い立った。P1020676 P1020673
 記事は、保阪正康・御厨貴・高橋紘・斎藤環・原武史・松崎敏彌、六人の対談形式で、宮内庁長官が皇太子殿下に呈した異例の苦言から始まっている。
 雅子妃殿下のご病状により、天皇・皇后両陛下と皇太子・雅子妃両殿下との意思疎通ができない状態、すなわち定例御参内が行われないままで、東宮家と天皇家との距離が広がることは、皇室にとって正に憂慮すべき事態だろう。
 皇太子殿下がマイホーム主義かどうかは、私には分からないが、保阪氏が指摘するように、殿下のお言葉に、「明治?大正?昭和という時間の流れの中で、自分もそこに連なっているという感覚が感じられない」ことは、そのとおりである。
 同じことは、宮中祭祀に関連して、美智子皇后陛下と雅子妃殿下との間にも言える。宮中祭祀を非合理とみなすことは、日本の歴史や皇室の存続を非合理とみなすことであり、東宮家の存続にも関わってくる。問題は、存続のあり方だろう。
  <上段及び皇太子殿下のお写真は、『週間読売』臨時増刊・第52巻第31号、雅   子妃殿下のご結婚前のお写真は、『週間新潮』第46巻第47号から転写>

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