タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

クジャクチョウが舞い吸蜜する花満開のシナノキの思い出

種 名: シナノキ
学 名: Tilia japonica
分 類: シナノキ科シナノキ属
分 布: 北海道〜九州
撮影日: 2017 年8月4日午後3時 20
撮影地: 北海道厚岸町厚岸群界林道沿いの林縁

 昨日、エゾニワトコの実を撮影に入った厚岸群界林道で、思いがけず満開に花を咲かせているシナノキを見つけた。そこで思い出噺を三題。

シナノキとムキタケ
 これまで当ブログで何度も取り上げた、私の少年時代のキノコの思い出。よくヤマメ釣りに出かけたオニセップ川(斜里川水系札弦川の支流)の林道脇に、巨大なシナノキの倒木が2本横たわっていて、霜枯れの晩秋にムキタケが大量に採れた。リュックから溢れるほどで、母が丁寧に皮を剥いて干してくれた。

シナノキと札鶴ベニヤ株式会社
 札鶴ベニヤ株式会社は、学生時代の4年間、夏休みに造林作業のアルバイトをさせてもらった木材会社である。8月末に1か月の労賃数万円を手にしてキャンパスに戻り、馴染みの古書店で買い物をした思い出は、未だに忘れられない。
 この会社は各種製材・合板を製造販売。シナノキを化粧面としたラワン合材は、いわゆるベニヤ合板よりも上質高価で、いまも看板商品のはずである。

シナノキと蜂蜜
 シナノキの花からは良質の蜜が採れ、7月中旬から1か月あまりの花季に、多くの養蜂家が北海道各地の山で採蜜に従事する。
 シナノキの花を見ると、結婚前、家内の母方の叔父さんから思いがけず蜂蜜を缶でもらったときの当惑が、婚約時代の甘い思い出とともに蘇るのである。
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