気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

スピードでは負けないマジック計算

2017-09-23 17:31:47 | エッセイ

この頃、時間を見つけては自室の整理をしている。古い当時の写真が時折転がっている。それを懐かしく眺めていて一向に整理が捗らない。

 色褪せた白黒の写真には生垣の塀でなく板塀だ。 その塀に横開きの引き戸だ。父はゆかたを着ている。私は白い下着がシャッツ代わりだ。足元には下駄を履いている。 終戦直後の生活が時代を反映させていた。

しばし、一枚の写真に見いった。自宅の向かいには親戚の叔母のように親しんだ眼科医の女医さんがいた。70歳でテニスに励まれてるのを知り「好きな言葉がある。”老人とて心には皺はない”と言います」と声を掛けたことがある。「今日は素敵な言葉を教えて貰った」と喜んで呉れた姿が蘇った。

 その眼科医院の脇の路地の奥に学生の下宿があったのか、子供たちを集めて理系の大学生が土俵を作り相撲をしたり、算数を教えていた。勿論、ボランテイアだ。

 そう言えば、こんな算数のマジックを教えてもらったのを突然に思い出した。マジックを知らない相手に賭けて負かしたことがあった。誰でも知っているレベルのマジックだと思うが私は知らなかった。孫を相手にお爺ちゃんの計算を競う・・・。孫を相手とは大人げない・・・。詰らぬことを思いだすものですね。古くなった爺の脳だからこそ・・・。新鮮な脳は違うのだろうな~。

では、お教えしましょう~。

何でも良いのでなく、条件が組み合わされたものに限られる。したがって、他人と競う場合は話術よろしく誘導する。

条件:a.下一桁は足して10になること。例:4+6は10

   b.二桁目は同数であること。 例:7と7

例:      74×76      

                   

まず、1、下一桁の数値4と6を掛け算します。  答え  24

   2、次は二桁の数値の一つに1を加算します。7+1  答え 8

   3、加算した8と7を掛け算をします。  8×7   答え 56

   4、計算した数値を並べます。24と56ですので   答え 5624

カシオ計算機並みの速さだと思います。計算機もなかった昭和23年頃の話ですのでマジクでした。

 終わり