なんだかずいぶん待たされました。
6月11日(土)公開の「エクス・マキナ」を見てきました。場所は当初考えていた渋谷シネクイントではなく、池袋HUMAXシネマズです。
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予告編 < 本編 SF映画だけではありませんが、予告編が本編よりもいいという作品に出会うことがあります。この作品は、間違いなく劇場で本編を見るべきものだと思いました。 |
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Caleb, a 26 year old programmer at the world's largest internet company, wins a competition to spend a week at a private mountain retreat belonging to Nathan, the reclusive CEO of the company. But when Caleb arrives at the remote location he finds that he will have to participate in a strange and fascinating experiment in which he must interact with the world's first true artificial intelligence, housed in the body of a beautiful robot girl.(IMDb)
主人公のカレブは世界最大の「インターネット関連会社」のプログラマーである。彼は自分の会社の経営者・ネイサンの山荘を訪問する権利を得た。
カレブにあたえられた権利は、経営者の気まぐれでも、彼へのごほうびでもない。彼はあることに参加することになる。それは世界初の真の人工知能を備えた女性型ロボットとかかわる実験である。
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世界最大のインターネット会社。モデルはG社かF社かな。CEOの存在感はM社のG氏ではなく、A社の故J氏かな。そんなことを予告編を見ていて感じていました。
カレブがネイサンに求められたことは、ネイサンが開発したAIのチューリングテスト。AIに「真の知性」があるか。その知性は正真正銘AIが生み出したものなのか、生み出したように見せるプログラムなのか。カレブとAI(を装備した女性型アンドロイドAVA)とのインタラクションを中心にものがたりが進みます。
途中までは主にカレブとAVAの会話中心の展開になるので、ややスローペース。SF・スリラーという感じの展開ではありません。出来事を通してカレブが自己の存在に疑いを持ち、やや狂気に走るあたりから、徐々に怖い展開なります。最終的にAVAはチューリングテストに通るのか否か、、、
・・・書かないよ。
エンディングはやや思いもよらない終わり方だけど、(人工)知能・(人工)生命体とその制作者(想像主)との関係性を見せたいのかなと感じました。なんとなくだけど、旧約聖書のものがたりで読んだようにも思えました。
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IMDbによれば、この映画の総制作費(推計)は1,500万㌦です。円換算18億円。日本映画の予算でも、可能と思える金額です。昨年の8月までのアメリカでの興行収入は2,500万㌦なので、充分元は取れました。出演者数も少なく、それでも、ものがたりに引き込まれたのは、やはりプロットが魅力的だから。いつか、そう遠くない未来にこんなことが起きるのではという感覚を持たせてくれるからかもしれません。工夫次第では日本映画でもできそうなものではないか、舞台を北海道の原野か、沖縄のやんばるに置き換えれば舞台化できるのではと思えました。
予告編等を見ると、女性型アンドロイドAVAのビジュアルが目を引きます。でも肝心なのはそこではありません。
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AVAはイブ(Eve)のラテン名。