２０１３年 数字で見る夏の甲子園出場校

　7月19日（金）、北北海道代表・帯広大谷高校が優勝。甲子園出場一番乗りを決めた。
　7月31日、宮城県、愛知県予選決勝が終わり、それぞれ仙台育英学園高校と愛工大名電高校が優勝。今年の夏の甲子園出場校が全部決まった。
　毎年実施している「数字」を使い、出場校の分析をしてみよう。

〇学校設置者公私区分
　公立高校は14校（16）
　私立高校は35校（33）
　上記カッコ内は昨年の数字。公立学校が2校減である。

　公立高校のうち、県立高校は13、市立高校は1である。
　秋田商業高等学校（秋田）の設置者は秋田市である。

　東京都、大阪府、京都府代表はいずれも私立高校。今年は県立、市立、私立高校のみである。

〇学校名に専門（学科名）・総合（学科）を含む高校
　10校。昨年は12校だったので、2校減。下線を付した学校は私立高校である。
　秋田商業（秋田）、木更津総合（千葉）
　愛知工業大学名電（愛知）
　福井商業（福井）、西脇工業（兵庫）
　岩国商業（山口）、有田工業（佐賀）
　佐世保実業（長崎）、熊本工業（熊本）
　大分商業（大分）

　木更津総合高校（千葉）は名前に総合が含まれるが、普通科のみの学校である。
　愛知工業大学名電高校（愛知）は普通科、工業系専門学科併置校。名電は旧名称名古屋電気（工業）高校からなので、この2校は一応含むことにした。

　今回の出場校で、学校名には専門・総合を含まないが、商業系や工業系、その他専門学科設置校が10校以上ある。普通科に体育系コース設置校の例も多いようだ。

〇私立高校のうち、大学の付属・係属・系列校
　たぶん14校。昨年は15校。同一法人の運営かどうか、関係なくまとめる。

　名前を見て、すぐわかる学校　5校
　日本大学山形（山形）、日本大学第三（西東京）、大垣日本大学（岐阜）
　・・・日本大学
　作新学院（栃木・作新学院大学）
　愛工大名電（愛知・愛知工業大学）
　作新学院大は関東地方、愛知工業大は東海地方限定かもしれない。

　名前を見ても、ちょっとわかりにくい学校　9校
　（それぞれ地元では自明のこととは思うけど、全国的にはちょっとわかりずらい。ごめんなさい。）
　帯広大谷（北北海道・帯広大谷短期大学）
　弘前学院聖愛（青森・弘前学院大学）
　木更津総合（千葉・清和大学）
　常葉菊川（静岡・常葉大学）
　三重（三重・中京大学）
　星稜（石川・金沢星稜大学）
　福知山成美（京都・成美大学）
　大阪桐蔭（大阪・大阪産業大学）
　自由ヶ丘（福岡・九州共立大学・九州女子大学）

　常葉大学は平成25年4月に、同一学校法人が運営する常葉学園、浜松、富士常葉3大学が統合・発足した。常葉学園大を存続大学とする形の統合。統合後名称をを常葉大学と変更した。
　星稜高校は、ジャイアンツ、NYヤンキース等で活躍した松井秀喜選手の母校。以前は金沢経済大学。

　日大3、東海大と帝京大ゼロである。

〇生徒数の多い学校
　生徒数平均値は1116人、同・中央値は909人で日本文理高校。

　全校生徒数1000人以上は21校。昨年は20校。埼玉県の公立高校の基準（以下同じ）では、40人×8クラス×3学年でこれくらいの数字になる。
　21校中19校が私立高校である。
　私立
　2000人以上　4校（昨年は4校）
　作新学院（栃木）3710人
　・・・ここは別格だ。
　浦和学院（埼玉）2383人、大阪桐蔭（大阪）2269人、仙台育英学園（宮城）2252人

　作新学院は甲子園に出場するたびに生徒数で驚かされる。今年も唯一3000人超えである。

　1000人以上2000人未満
　私立　15校（昨年は13校）
　木更津総合（千葉）1854人、愛知工業大学名電（愛知）1852人
　済美（愛媛）1772人、星稜（石川）1738人
　三重（三重）1706人、前橋育英（群馬）1554人
　常総学院（茨城）1545人、横浜（神奈川）1388人
　日本大学山形（山形）1272人、自由ヶ丘（福岡）1231人
　日本大学第三（西東京）1207人、沖縄尚学（沖縄）1142人
　広島県瀬戸内（広島）1137人、富山第一（富山）1135人
　樟南（鹿児島）1084人
　・・・今大会出場校で唯一の男子校は横浜高校である。

　公立　2校（昨年は県立3校）
　熊本工業（熊本）1187人、鳴門（徳島）1013人

〇生徒数の少ない学校
　全校生徒数500人未満の学校が3校。昨年は私立1校。500人とは、40人×4クラス×3学年を基準にした数字である。
　私立　2校
　石見智翠館（島根）490人、北照（南北海道）235人
　県立　1校
　岩国商業（山口）359人

　石見智翠館高校は以前の江の川高校である。
　北照高校は2010年選抜199人、夏162人。2012年選抜164人。2013年選抜205人である。

　他にもいろいろ切り口はありそうだが、昨年と同じ条件でまとめてみた。
　なお、数字データ元は、7月中のスポーツ新聞各紙、1日付『日刊スポーツ』の一覧表による。このためだけではないが、帯広大谷（北北海道）の優勝翌日から、かなり購入した。

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　昨年のエントリ
　2012.08.01、「’１２　夏の甲子園出場校分析」
　今年の春の甲子園出場校について
　2013.01.29、「２０１３年選抜甲子園　出場校データ」