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映画「ヴェネチアの亡霊」@ユナイテッドシネマ豊洲(2023/9/22)

2023-09-23 20:26:21 | 映画感想
2023/9/22。ユナイテッドシネマ豊洲。12番スクリーン。

ケネス・プラナー監督主演。
シリーズ第3弾。

原作はアガサ・クリスティの「ハロウィーン・パーティ」
ただし、映画のストーリーは大幅に改変されている。



ケネス・ブラナー、ティナ・フェイ、ミシェル・ヨー、ケリー・ライリー、カイル・アレン、カミーユ・コッタン。



ポアロは探偵業を引退してヴェネチアで暮らしていた。
ポアロに依頼をしようと待つ人を排除するのは、ボディガードのポルトフォリオ(リッカルド・スカマルチョ)

ある日、ポルトフォリオはリンゴを持った女流作家オリヴァ(ティナ・フェイ)がやってきた。
ハロウィーン・パーティ後に降霊術が行われるドレイク家に同行するよう依頼される。

ドレイク家はかつて子供病院で、戦火の中で子供たちは閉じ込められ、医師や看護師を恨んで死んだという。
その後、屋敷には子供たちの霊が現れるという。
ロウィーナ・ドレイク(ケリー・ライリー)の娘、アリシアが婚約者に捨てられて後、霊に苦しめられて
精神を病み、ついには、館から飛び降り自殺したという。
娘の声を今一度聞きたいロウィーナが、降霊会をすることに決めた。

やってきた降霊師、レイノルズ(ミシェル・ヨー)は、医師フェリエ(ジェイミー・ドーナン)の息子の
レオポルド(ジュード・ヒル)に偽物だと決めつけられる。
しかし、次々と起こる不可解な現象。
ポアロにも理解できず、霊の仕業としか思えない。

そんな中、ついに人が死ぬ。
それは、事故か事件か。
事件とすれば犯人は誰なのか。
アリシアの自殺と関係はあるのか。

参加者全員が怪しい中、ポアロの推理も行き詰まりを見せる。
果たして、真相は・・・



初っ端から原作とは異なる。
事件はハロウィンパーティが終わり、子供たちが帰った後から始まる。
登場人物も異なるし、設定も事件の展開も異なる。
映画では事件はすべてドレイクの屋敷で起こり、ドレイクの屋敷で完結する。

この時代背景の謎解きミステリーとしてはやむを得ないとは思うが、科学的捜査で証拠を積み上げて
犯人に近づいていくのではなく、憶測と推論で犯人を言い当て、自白に追い込む展開。
結末も超法規的であり、ポアロの独断で進められる。

ただ、それは、多少伏線が回収されないとか、わかりにくい場面があるだけで、全体としての
映画の面白さを損なうものではない。



霊媒師は能面のような仮面をかぶって登場するが、その形から、アジア人かなと思った。
マスクを取ったのがミシェル・ヨーだったので、ある意味納得。

小説家のティナ・フェイは、コメディアンだと認識していたが、もともとは脚本が先だったらしい。
個人的にはバラク・オバマが当選した2008年の大統領選で、ジョン・マケイン候補の副大統領候補でもあった
元アラスカ州知事、サラ・ペイリンの物まねが大うけしたニュースでティナ・フェイを知った。

彼女が主演の「アメリカン・レポーター」(原題:Whiskey Tango Foxtrot)が見たかったが、日本未公開で
国内ではBDも生産されていない。(DVDはある)

なお、Whiskey Tango Foxtrot は、WTFのフォネティックコードであり、
WTFは「What The Fuck!」(なんてこった)の略であることを申し添えておく、

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