ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

「60歳のラブレター」と江東区 (訂正あり)

2009-04-09 11:21:36 | 映画関連
映画「60歳のラブレター」を見た。

3組の男女(夫婦でない組み合わせもあるのであえて男女と呼ぶ)のドラマ。
映画の感想は別に書くが、映画の舞台について、書いておきたい。

当初この記事を書いたとき、橘家が30年前の封筒の住所、
すなわち136-0073東京都江東区(北砂)にあると思った。

そして映画の設定のような坂の途中の高級住宅はその辺りにはないが、
その他の場所はその近辺とよく合致すると考えていた。

ところが、「あの封筒は30年前の住所であり、現住所は違うこともあり得る」
「(石田卓也が)『転居していて探すのが大変だった』と言っていたではないか」
とのご指摘を頂き、確かにそうだなと思うようになった。

映画の舞台が封筒の宛名以外、江東区と何の関係もないとすれば、
この記事自体がボツということで、せっかくいただいたご指摘も消えてしまう。

そこで、現住所は江東区でない設定の可能性は高いとしても、
封筒の住所のままだと考えた理由を示しておきたい。

**

まずはトラックが首都高環状線をぐるぐる回っていたこと。
ただこれは、昔の住所に行きたいと考えていただけかもしれない。

中村雅俊の会社が江東区、港区、あたりに思えたこと。
また、病院へ駆けつける際の周辺の様子、
戸田恵子のマンションの周辺の様子、は江東区を類推させた。

戸田恵子のマンションに原田美枝子が通っていることで、
いきなり自宅から遠い顧客は選ばないだろうと思ったこと。

つまり関係者の住所は井上順の病院、原沙知絵のマンションも含め、
全てが近くにあると類推した。


そして、石田卓也がたどりついた家で原田美枝子に橘は知らんと言われ、
実家に電話すると、近所をしらみつぶしに当たれと言われて探す。
そして同姓の娘のアパートを発見するくだり。

ここで私は現住所も封筒の宛名だと思ったわけだ。

もし、あの邸宅が既に江東区から転居した先であれば、
いくら映画とはいえ、自力で見つけるのは不可能だろう。

役所なりで事情を説明し、転居先を教えてもらえる可能性はある。
とすれば、転居先の役所で同じ手を使ってその先を調べるはずで、
しらみつぶしにあたるはずがない。

転居した、とは、橘孝平が「離婚して」転居したことを示しており、
しらみつぶしに探したのは、住所の地番だけが違っていたと思ったか、
住居表示が変わったからと考えたからではないか。
(実際には江東区は30年前にはもういわゆる新住居表示になっている)

以上、想像力を働かせて類推した結果、
元橘家の邸宅は、江東区にある設定で、実際には
あれに合った邸宅が江東区内になかったので、使っていないだけ。

家のたたずまいは監督のイメージに有ったろうが、
たまたま使った家がそうだっただけで、坂の途中である必要はなかったと考える。

そして、あのような「急坂」の途中の家を使ったおかげで、
江東区じゃないじゃないか、と書く輩(私)が出たりすることになった。

ただ、家が「坂」の途中にあることが、物語上重要な意味があるわけではなく、
高級住宅街=山の手のイメージを持ちやすいくらいの意味だろうから、
別に「江東区ではない」を頑強に主張するつもりはないし、
現実の地域の様子と違っていて一向に構いません。

たまたま近くなので、話題にしたのでした。

違うと言えば、たびたび引き合いに出す「クローズド・ノート」などは、
沢尻エリカのアパートは東京で、マンドリンの発表会は九段会館だけど、
バイト先の万年筆屋は京都のケーキ屋でした。
沢尻エリカの前に住んでいた竹内結子の勤めていた小学校は神奈川です。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« MLB、4/7の結果 | トップ | 試写会「60歳のラブレター... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みみ)
2009-04-22 01:04:46
もし「江東区」というのを30年前からの手紙の封筒から読まれたのであれば、おそらく勘違いなさっているのでは…
というのも、配達人は「ただでさえ東京は都会で広い」と言った後に「その上転居までしていたので追うのは本当に困難だった」と言ったからです。つまり、あの手にした封筒はおそらく新婚当時の住所が記載されたもので、出世あるいは転職に従い転居したものと思われます。
みみさんへ (KGR)
2009-04-22 10:01:33
>「江東区」に住んでいたのは30年前。
おーっ、おっしゃるとおりですね。

確かに!
石田卓也が「引っ越ししている」と言ってました。

封筒の住所だけではなく、
勘違いした理由はいろいろあるのですが、
ともかく、みみさんの言われる
>(江東区は)新婚当時の住所
>出世あるいは転職に従い転居
が正しいでしょう。

でもそうすると、この記事自体がボツで、
せっかくご指摘いただいたコメントも消えてしまうので、
工夫して訂正したいと思います。
やっぱり江東区 (KGR)
2009-04-22 12:01:33
ご指摘を頂いて、いろいろ思い出しながら、
なぜ江東区だと思ったのかを思い出してました。

結論は「やっぱり江東区」で、
その理由は本文に書きました。

ただ誤解しないでもらいたいのは、
別にあれが江東区でも、そうでなくてもいいし、
江東区にあんな所はない、と声高に
言うつもりはまったくないということです。

コメントを投稿

映画関連」カテゴリの最新記事