ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

バイコヌールの風

2015-09-27 00:25:23 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (25)】


夜も9時を過ぎてやっと夕焼け模様。
会見場からすぐのトコにある「ホテル・バイコヌール」。
その入り口横に設置された
テント型レストランに向かいました。



ホテル・バイコヌールの外観は
近代的で豪華絢爛。
レストランも洒落おつ。
砂漠に似つかわしくないくらい都会的な建物でした。




恒例の石油王の乾杯で
賑やかに始まる夜の宴。
サラダうまっ!
パンうまっ!
ビールうまっ!
メインも、もちろんうまっ!
で、
例のごとく、メニューを激しく失念。


まだ打ち上がってないのに、打ち上げ気分で、
おおいに酔いが回るw
調子にのって饒舌あ~んど少し深い話に。
お恥ずかしながら、母の介護の事や
この旅に来た理由を、皆さんに話しました。




油井飛行士は、会見で
「父の事を誇りに思う」と仰られてました。
お父さまも、同じように
「油井さんを誇りに思う」と
報道関係者に語っていたそうです。

母の介護をめぐって、
おそらく人生で初めて父と向き合う自分に
あの言葉は出てくるだろうか…
家族としての役割をきちんと果たせているだろうか…

そんな私に、
油井飛行士のご出身=川上村の副村長は、

「家族だからいろいろある。
 遠慮がねえから。
 だから家族なんだよ」

と教えてく下さいました。

油井さん達も
ああしてお互いを称え合うまでには
様々なドラマがあったんだよと、
人生の先輩の優しい教えに、心救われました。

本当に、ありがとうございました。





歩いて宿へ帰る途中、
ほんのひととき
菊地さんとお話しする機会もありました。

バックアップクルーとして、病を押して
放送の最後まで自分の務めを果たされた菊地さん。
自ら選択した結果から逃げず、
任された役割を全うすること、
プロフェッショルとして務め上げることの大切さを
画面を通して、教えて頂いた気がする、、、
そんな事をお話しさせて頂きました。

酔いが回った私の言葉を
にこやかに
受け止めて下さった菊地コマンダー、
本当にありがとうございました。

「あの頃の気持ちを思い返す為に、
 著作を
 カバンに忍ばせてきたんです」

静かに笑うその表情が、
とても印象的でした。




人生は死ぬまで続いていく。
とても怖いけれど、
最後は自分ではどうにもならない。
ままならない日常をどう過ごしていくのか。

明日で終わりを迎える旅。
そこから始まる新しい旅路に想いを馳せながら
すっかり暮れてしまったバイコヌールに吹く風に
心が洗い流されておりました。

そうだ。
早く帰らなきゃ。
母と父のもとへ。



次回へつづく。
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