関本徹生の楽園計画通信

阪神淡路大震災後、芸術で社会を元気にすると始めたアートプロジェクト「新世紀楽園計画」のあれこれ通信

モノ創りは真剣勝負???

2007-05-20 15:53:12 | 雑記
モノ創りにおいて、自分の手を信用している。
なので、果たして、その作品が真剣勝負・命がけで、できたモノなのかは、定かではない。

なぜ、唐突に、このような事を書いたかというと、昨日の会議で、このような事を言ったアーティストが居たからである。

「自分は命がけで、真剣勝負で作品を創っているので、依頼する方も、それなりに覚悟を決め、中途半端な気持ちで話を持ち込まないで欲しい」・・・と。

言わんとする事は、よくわかるし、作品創り(クリエーション)はこうあるべきだとも思っているが、その反面、ふざけた・・というか、鼻歌まじりで、できた作品も、その存在価値はある。

ようは表現者のモノ創りに対する姿勢を問うている・・・と判断している。

『どっちでも、ええやん、できた作品がおもろかったら、それでええやん。おもろなかったらそれでチン!!』・・と思わず言いたかったが、誤解を招く事に関しては、超一流なので、言うのやめた。

eという永遠に続く数字(無限数)に、π(円周率・これも永遠に続く無限数)、√-1という虚数を二乗する・・・もうこれで、カオスである・・訳わからん・・・がこれにプラス1でゼロになるのである~昨夜見た、映画のネタ。

これを通訳すると、ものすごく怪奇極まる複雑で、なんの解決の可能性も見出せない、込み入った話に、大阪のオバちゃんがひょいと現われ、「あんた、なに言うてんねん、そんなもん○○○やん」と言った途端、全てクリアーになってしまった・・・そんな公式。

何を言いたいのか、よくわからんようになったが、「まじめにお気楽」で、あと150年は生きよう!!




「まか通」レポート

2007-05-09 16:41:17 | 雑記
2005年10月からスタートした「京都摩訶不思議案内LIVE」(京都及び摩訶不思議をテーマとする講演・対談・音楽ライブ等)は昨年の12月、15回のシリーズで終了し、この春からアートツーリズムを主体に、より六波羅~東山地域に溶け込んでゆく「まか通」として、リニューアルスタート。

その第1弾イベントとして、連休最後の5月5日・6日と2日間行われた。

●5月5日
登り窯にストックされている一部の壷は、使用されずホコリの住処になっている。
これらを提供してもらい、別な使用方法として、再生する意味でも、楽器に創り変えよう・・というのが、この日のワークショップである。

駄じゃれ好きのファシリテーターをゲストに迎え、家族連れ、近所の子供達等と楽器制作。
1本弦、打楽器に絞り込んでの制作で、笑いの指導が良いのか、失敗もせず、最後の即興演奏会まで、たどり着き、無事終了。

「冬の甲子園の指導で、すみませんでした」・・・と最後まで、駄じゃれで通したファシリテータおじさん(あえて・・)に感謝!!
※注釈:冬の甲子園=つたない

●5月6日
雨である・・・本日はフィールドワークであり、街中に繰り出す日であるが・・。
ゲスト(某短期大学教授・・・なんと副学長でもあった・・・)さんと相談し、傘をさしてのフィールドワークを決行。
何をするのか・・耳をすまし、五感をフル活動して、街中から聞こえてくる音を捉え、視覚では捉えきれない音の街地図を創る~サウンドスケープ。

サウンドスケープの言葉は40年ほど前にカナダ人が造語として、作られたらしいが、何を隠そう・・日本人は古来より、サウンドスケープが最も得意とする民族でもあるのだ。

和歌であったり、俳句であったりとその表現は文字に託するところが多いが、言霊の世界だもんね。
闇夜・・わかる??
香りを利く、鼻が利く、気が利く、利き酒・・利く⇒聞く。

もう少し、自分の身体能力(五感~六感)を信用し、風を利き、水を利き、自然を聞く・・という謙虚な姿勢が必要であるな。

観世音菩薩・・世の音を観る菩薩・・昔の人の身体感覚(言語も含めて)は素晴らしい!!

●有意義な2日間で、この企画をした学生リーダーに感謝しつつ、新規メンバーの歓迎会に移動。

ひらけゴマぁ~と言わないと開かないドアーをくぐって、いきなりアラビアナイト風のお姉さんに「いらっしゃいませ、ご主人様」と迎え入れられ、なんや迷路のような部屋に案内され、こりゃぁ~火事になったら、危ないぞ・・と文句のひとつも言いながら、部屋に到着。

アラビックの音楽に誘われて、京の夜は更けていく・・・。




はまり・・・モノ。

2007-05-02 18:31:24 | お薦め(書籍)
前回のブログで「プリズンブレイク」に、はまっていると書いたが、小説では篠田真由美の「龍の黙示録」シリーズに。
現在、第8弾まで出ているのかな・・。
キリストの血を吸った吸血鬼の話で、2000年も生きており、太陽も問題なし・・のお話。
最初の頃は日本での場面が多く(東日流外三郡誌とか聖徳太子の時代とか)、なじみがあったが、第4弾ぐらいから、中世ヨーロッパの話になってくると、どうもいけません。
一神教は、深みが・・というよりエンターティメントだからバラエティーに乏しい。

日本の神はやはり、何でもありだからなぁ~。
ヒロインの女性(主人公の秘書)は、内に東日流の姫神が宿り、「アラハバキの剣」を持っている・・・ねっ、こんな事が、すぐに出来き、なんとなくさもありなん・・と思ってしまう。

次にはまっているのが、ご存知「新宿鮫」シリーズでおなじみの大沢在昌。
最近は「ニッポン泥棒」が面白かった。

・・・でやはり、極めつけは、半村良の「妖星伝」。
うまい、てんこ盛りの世界。

・・・と書けば、これは私の作品のキャッチフレーズではないか。
「早い、うまい、てんこ盛り」がモットーです。

・・で宣伝。9月1日から30日まで、近代産業遺産アート再生で展開中の京都・東山区の登り窯において、展覧会を開催。
「土に還らないモノたちを喰らふモノ・ガタリ」(なんのこっちゃ)と題して、
一発、かまします。

土・日はなんらかの形でイベント(トークショーを中心に)を開催(詳細未定)。
乞うご期待!!