浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

ミルシティンによるお下品なメンデルスゾーン協奏曲

2008年10月18日 | 提琴弾き
1週間、音楽を聴かない日々が続いた。人間は、あまりにも暇すぎると何もしなくなることがこの1週間の体験で判明した。同僚も暇に弄ばれた心労から重病人になり、しばらく入院することになった。久しぶりにCD棚を覗き、ミルシティンを取って来た。

数年前に海外から取り寄せたまま開封してゐないCDだ。何故、聴かずに放置してゐたかといふと、大きな声では言えないが(ファンの方に申し訳ないので)伴奏の指揮者が好きでないからだ。以前はこの指揮者の協会長・S一氏とお手紙のやり取りまでさせていただいた指揮者だが、あるときを境に全く聴かなくなってしまった。理由は、性格の不一致、妻の浪費、親族との折り合いが悪いなどだが、この指揮者のレコヲド盤は殆ど処分してしまった。現在残ってゐるものもあるが、全て協演者に対する関心からである。

このCDも運悪くこの指揮者が登場する。伴奏も米國の安物オケで、僕のミルシティンに期待する表現のイメージとは全く相容れないものである。長くなったが、そういふ訳で長らくお蔵入りとなってゐたCDである。早速、聴いてみた。

やっぱりだ。煽られたミルシティンもお下品な音色が顔を覗かせる。
開封して良かったと思ったのは、次のトラックにあるモーツァルトを聴いたときだった。

盤は、伊太利亜StringsによるリマスタリングCD QT99-368。


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