内田光子のショパンについては前にバラードの第3番を取り上げたことがあった。まったくの気まぐれでSP時代の演奏家でもない内田光子を取り上げたのに、どういふ訳か此の記事へのアクセスが多いことに気づいた。世間の人々にとって内田のショパンはそんなに不思議なのだらうか。同じ日の演奏にホ短調のワルツが含まれていたので、今日はその演奏などを聴いてのんびりと過ごしてゐる。 . . . 本文を読む
戦時中の1945年3月12日にライプツィッヒ・コンコルディア・ザールで行はれたアーベントロートの演奏会の様子を聴いてゐる。曲はベートーヴェンの田園交響樂である。此の時期、既にフルトヴェングラーは独逸を去り、独逸に残った人々はヒトラーの悪政に声を上げることも賛同することもなく、ただ成す術も無く其処に留まってゐた。 . . . 本文を読む
今日は、先日神戸で購入したウォークマンNW-A845ゴールドを通勤途中に初めて使ってみた。ウォークマンに取り込んだCDはすべて親父の遺品となった最近の録音ばかりだ。当ブログのコンセプトからは離れていくやうな気もするのだが、アルゲリッヒは何度も登場した現代最高の洋琴弾きなのでお許しいただくことにした。 . . . 本文を読む
僕の少年時代は大変に恵まれたものだった。此のことは最近になってやうやく分かったことであり、当時の僕は不平不満ばかり言って過ごしてゐた。小学校高学年の何時だったかは忘れたが、親父がライナー指揮市俄古交響樂團による「展覧会の絵」のLP盤(米RCA LM盤)をくれた。不思議な響きの音楽に圧倒されて何度も繰り返して聴いたものだ。
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親父の遺品の中からマゼールの自作自演CDが出てきた。親父はフルートを嗜み、マゼールも好んで聴いてゐた。マゼールが維納フィルハーモニーを振った演奏会のことも話してゐた。そんなことを思い出しながら、マゼール作曲、フルートと管絃樂の為の音楽を聴いてゐる。
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3月20日、親父の見舞いの前に西宮藝術文化センターに嫁さんと二人で足を運んだ。アンスネスの洋琴は粒ぞろいの実に美しい音色で、モーツァルトの「歌う音階」を存分に愉しませてもらった。演奏終了後は、ロビー入り口で気さくにサインに応じ、話かけてくれた。 . . . 本文を読む