浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

内田光子のショパン ワルツホ短調

2010年05月16日 | 洋琴弾き
内田光子のショパンについては前にバラードの第3番を取り上げたことがあった。まったくの気まぐれでSP時代の演奏家でもない内田光子を取り上げたのに、どういふ訳か此の記事へのアクセスが多いことに気づいた。世間の人々にとって内田のショパンはそんなに不思議なのだらうか。同じ日の演奏にホ短調のワルツが含まれていたので、今日はその演奏などを聴いてのんびりと過ごしてゐる。 . . . 本文を読む

アーベントロートの田園交響樂 空想演奏会でタイムスリップ

2010年05月15日 | 指揮者
戦時中の1945年3月12日にライプツィッヒ・コンコルディア・ザールで行はれたアーベントロートの演奏会の様子を聴いてゐる。曲はベートーヴェンの田園交響樂である。此の時期、既にフルトヴェングラーは独逸を去り、独逸に残った人々はヒトラーの悪政に声を上げることも賛同することもなく、ただ成す術も無く其処に留まってゐた。 . . . 本文を読む

現代のビルトゥオーゾ アルゲリッヒによるシューマン

2010年05月14日 | 洋琴弾き
今日は、先日神戸で購入したウォークマンNW-A845ゴールドを通勤途中に初めて使ってみた。ウォークマンに取り込んだCDはすべて親父の遺品となった最近の録音ばかりだ。当ブログのコンセプトからは離れていくやうな気もするのだが、アルゲリッヒは何度も登場した現代最高の洋琴弾きなのでお許しいただくことにした。 . . . 本文を読む

フリッツ・ライナーの「展覧会の絵」

2010年05月09日 | 指揮者
僕の少年時代は大変に恵まれたものだった。此のことは最近になってやうやく分かったことであり、当時の僕は不平不満ばかり言って過ごしてゐた。小学校高学年の何時だったかは忘れたが、親父がライナー指揮市俄古交響樂團による「展覧会の絵」のLP盤(米RCA LM盤)をくれた。不思議な響きの音楽に圧倒されて何度も繰り返して聴いたものだ。 . . . 本文を読む