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弊社開発手法やXupper(クロスアッパー)の活用法等について、ご説明させていただきます。

見積ツール(Xradian)でのデータファンクションの識別の補足

2007年06月27日 | Xupper開発手法

CPM4.1では、データファンクション(ILF)の識別の例として、業務エンティティと業務説明エンティティがあげられています。


【業務と業務説明のエンティティ関連図】

データファンクションの条件として、「そのデータまたは制御情報の組みは、論理的でユーザ視点で見たデータであること」というものがあります。

そして、業務エンティティだけでは、ユーザの要求を満足することができないし、業務説明エンティティだけでも満足することができない。
両者を結合させて、業務情報としてみた場合に始めてユーザ要求を満足させることができるため、業務情報(業務エンティティ+業務説明エンティティ)で1つのデータファンクション(ILF)であるとしています。

ちなみに、RETは業務エンティティと業務説明エンティティで2RETになります。

DETについては、それぞれの属性項目を集計(重複項目は対象外)し、5DETとなります。
・業務番号
・業務名
・給与等級
・行番号
・業務説明

デフォルトの状態でXradianでデータファンクションを識別すると、業務エンティティで1データファンクション、業務説明エンティティで1ファンクション合計2ファンクション存在すると認識してしまいます。


【Xradian画面】

そこで、オプションで<キーワード>によって、複数のエンティティを同一の論理的なデータとして取り扱うようにすることができるようにしています。

具体的には、『Xradian』画面から[表示]-[拡張オプション]メニューを選択し、『拡張オプションの設定』画面で<キーワード>.を指定します。
(デフォルトでは”同一概念”というキーワードになっています。)


【Xradian画面】

Xupperのエンティティ関連図側で、エンティティ間リレーションのプロパティでリレーション名に該当の<キーワード>を登録することによって、関連するエンティティが論理的に同一の情報を表現していると認識します。


【Xupper画面】

上記の設定を行った上で、Xradianで再度FPを集計すると業務エンティティと業務説明エンティティを同一の概念として捉え(上位のエンティティ名がデータファンクション名となります)、1データファンクションとなります。
また、RETについては、それぞれ業務エンティティと業務説明エンティティをRETとして捉えるため、RETが2となります。
DETについては、それぞれのエンティティの属性を集計(重複項目は対象外)することによりDETが5となります。


【Xradian画面】

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