光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

静嘉堂文庫美術館 「超・日本刀入門」 

2017年01月27日 | アート 刀剣

静嘉堂文庫美術館 「超・日本刀入門」ブロガー内覧会に行ってきました。…2016年1月21日(土)

↓フライヤーです。

 

 

 

1時間ほど、B1講堂でビデオや説明のあと、いよいよ1階の展示室へ。  ロビーの窓から、富士山や下には梅が見えます。(17時頃)

 

 

展示室内。  なお撮影は、美術館より特別に許可をいただいてます。

左側の平置きガラスケースには、重要文化財の「平時物語絵巻 信西巻」が展示されています。 

展示品の1点撮りは禁止だったので、絵巻の紹介は出来ませんが、以前、東京国立博物館の国宝 同絵巻「六波羅行幸巻」ブログ紹介していますので

よかったら、こちらでその素晴らしさをどうぞ。

 

 

 

展示された主要な刀剣の、パンフレットがグッドなので紹介します。 

 

 

見開きに国宝「手搔包永太刀」とその拵。 上の表紙の刀剣も包永。 

 

 

 

以下、刀剣19振りが美しい写真付きで載っています。

 

 

 

 裏表紙の源清麿。 清麿の名前は幾度か聞いていたのですが、実物の刀をみるのは初めて。

地鉄が澄んで青く見え、クールな趣が素晴らしい。

 

 

 

展示光景です。  右が国宝「手搔包永太刀」、左は重要文化財「新藤五国光太刀」

 

 

 

同じ刀剣を、別角度から。 

 

 

 

 こちらが最初の展示コーナにある作品

右 長船長光太刀  附 黄金造糸巻太刀拵

左 源清麿  附 小倉巻柄半太刀拵

 

 

 

奥の展示室です。

右端は、古備前高綱太刀(号 「滝川高綱」)

 

 

 

右は、 伝 長船兼光刀 (号 「後家兼光」)

 

 

 

 本展企画担当の、山田学芸員の説明を聞く内覧会参加者。(女性が多かった)  

 

 

 

短刀も素晴らしい。 重要文化財 名物 日置安吉短刀。 日置忠俊は、備前岡山藩家老でこの短刀を所持していた。   

 

 

 

この展覧会名は、「超・日本刀入門」、入門者向けの鑑賞の手引き類が充実しています。

 

 

 

 

 

 

 極め付けは、美術館・博物館での鑑賞のポイントをわかりやすく説明したパネル。

 大きいのですが、撮影したものを、そのまま載せます。

 

 これまで、東京国立博物館で、国宝刀剣などを見てきましたが、静嘉堂文庫の刀剣も充実しています。

何より、鑑賞のためのパンフレット類が、有難いので、平治物語絵巻の鑑賞も含めて、お勧めの展覧会です。 

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韓国世界遺産の旅  慶州 その1

2017年01月17日 | 海外旅行

韓国世界遺産の旅、いよいよ韓国本土編です。

2016年10月18日(火) 済州国際空港 9:00発の飛行機で、釜山へ、その後バスで慶州という行程。

 

 

 

飛行機から、雲に浮かぶ 漢拏山(はるらさん)が見えました。 前日までの2日間は雲で見えませんでしたが、最後にご挨拶できた。

 

 

雲の形が面白くて撮影。

 

 

釜山に10時に着き、すぐにバスで慶州へ。 慶州に12時少し前に到着。 食堂で名物”サンパプ定食”(葉野菜でご飯や肉を包んで食べる)

ここの料理はキムチをはじめ美味しかった。

 

 

 

で、完食。  マッコリもたのみましたが、またもや、その容器の大きさにギャフン。 残したマッコリがもったいない・・・ 

また、ツアー仲間に、在日韓国人の方がおられ、右上に写っている韓国のお酒を勧められて飲むと、日本の清酒のような味、驚きました。

眞露とマッコリしか知らなかったのですが、うまいお酒があるのですね。

 

 

 さて、慶州は約1000年(紀元前57年~935年)の間、新羅の都だった。 このため、多くの世界遺産が残っていて、日本でいえば、奈良の感じか。

 

 最初に、石窟庵と仏国寺です。 こちらは、1995年に世界遺産に登録されています。 他の慶州の世界遺産は2000年に登録。 

 山の中腹の、空気もすがすがしい道を歩いていくと、石窟庵が見えてきました。  13時35分

 

 

 小さな古墳のような外観。 私はてっきり、岩をくり抜いて石窟にしていると思っていました。

 

 

 

キャプチャです。 751年に創建。(日本の東大寺大仏の開眼供養が752年)

 

 

構造図。 なお、ツアーのガイドは、朴 明淑(パク ミョンス)さんに変わっています。  熱心な説明で、日本語も流暢でした。

 

 

石窟内は撮影禁止でしたので、資料から引用。

 

 

 石窟庵前の広場からみた下界の光景。  東に向いており、朝日が美しいでしょうね。

 

 

 

 

駐車場では、現地のおばさん達の露店。

 

 

 

 漢方薬の素材かな?

 

 

 

 次は仏国寺です。  山門をくぐる母娘。 お母さんの風貌がオノヨーコに似ている。 14時40分。

 

 

 

 

仏国寺の俯瞰図です。

 

仏国寺は、韓国を代表する寺院で、仏国土を現世に再現することを目的として建設されたと言われています。
創建の時期は諸説ありますが、528(法興王15)年に建設されたという記録が『仏国寺古今創記』に出ています。その後、増築、改修を繰り
返しつつ約1000年に渡って繁栄を続けましたが、16世紀末に起こった文禄・慶長の役で大半の建物が焼失。
現在の仏国寺の姿は朝鮮時代後期、また1968年の発掘調査を踏まえて1973年に復元されたもの。

 

日本統治時代の1914年に撮影された仏国寺。(ウィキペディアより引用)

 

 

 

現在の姿です。  国宝の階段、ここでは白雲橋、青雲橋と名付けられ、俗世と仏国土を結ぶ橋の役目とか。

 

 

 

白雲橋、青雲橋は進入禁止なので、右の坂を上がるとこちらに。

 

 

 

国宝の大雄殿、そして二つの石塔も国宝です。

 

 

 

こちらは多宝塔

 

 

 

 大雄殿の拝観口に金髪の可愛い女の子!

 

 

 

 

 

 

 

 踊るような仕草を始めました。

 

 

 可愛いのでカメラで連射です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可愛いこの子の視線の先に、お母さんがいて、お母さんがする仕草をまねていたのです。  満面の笑みを浮かべるお母さんの横にパパがいて、写真を撮っていました。

 

 

 

 偶然の微笑ましい時を楽しんで、大雄殿をあとにします。

 

 

 

 大雄殿の裏は「無説殿」、法華経、華厳経の講義をする場所とか。

カラフルな提灯が日本では見られない光景。 願文を吊る仕組みです。

 

 

 

 

 

 

 その奥の観音殿へ上る急階段。 ツアーの仲間は高齢の方が多く、大変だったようです。

 

 

 

 紅葉が始まりだした感じです。

 

 

 

観音殿を降りて、毘盧殿へ。

 

 

 

毘盧殿の横に舎利塔。 説明板に、1905年に日本に渡り、1933年に返還されたとあります。

 

 

 

 

石垣の上に石壁、樹々も緑や苔が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで仏国寺をあとにします。 時間は15時15分。

 

 

 

次は大陵苑です。 7基の王墓を含め、23基の古墳がある。 ほとんどが誰の古墳かハッキリわかっていないとか。
 

 

 

 

 皇南大塚。 双丘状の古墳で、5世紀頃の王と王妃の夫婦の墓とか。 16時丁度。

 

 

 

 天馬塚は唯一内部を見学できる。

 

 

 

 発掘当時の状態を再現したもの。  木棺で、1万2千点の副葬品が出土した。

 

 

 

 

 

 

 

 金冠、レプリカですが本物は慶州国立博物館にあるとか。  この博物館はコースに入ってないのが残念で

将来の楽しみに残します。

 

 

 

右端の金製鳥翼形冠飾、美しいデザインです。

 

 

 

 古墳の断面構造を示す石積み、5mの厚みがあります。

 

 

 ここから紫水晶の店に行く途中の車窓風景。 至る所に古墳があります。

 

 

 

紫水晶の店は、さわりだけ聴いて、店外の景色を撮影。

 

 

 

日本の田園風景とほぼ同じですが、ほんのり違うものも感じます。

 

 

 

 16時35分

 

 

 

 次に移動したのは、かつて新羅の王侯貴族が船を浮かべて遊んだ場所で、雁鴨池(アナッチ)という名前、その昔は月池(ウォルチ)と呼ばれていた。 16時58分

 

 

 

 

 

 雁鴨池が誕生したのは674(文武王14)年のことで、百済、高句麗を滅ぼし、領土を広げる過程で手に入れた多くの財産を費やして建設された。
場所的にはかつて王城のあった半月城(パヌォルソン)の東。現在は3つの建物が復元されているが、あくまでも推測に基づいて建てられたもので
当時の正しい姿はまだよくわかっていないとか。 1970年代に行われた発掘調査によって、だいぶ当時の姿を知ることができましたが、まだまだわ
からないことも多いらしい。 

 

 

 

 この日、最後の見学地は、皇龍寺址。 奥に見える建物は出土した遺物の展示館。 2本の石柱は幡を立てる支柱で、寺院によく見られる。

 

 

 

 

 

 

 

8万㎡の広大な土地に建った寺院だったが、蒙古軍の侵入時に焼失した。

 

 

 

 見学しているときは、バスで移動したので、慶州のどんな位置にいるのかわかりませんでしたが、見た感じではかなり郊外にいると思いましたが

今、地図で確認すると、先ほどの雁鴨池から1kmほどしか離れていないのにはびっくり。

 

 

 

 時刻は17時40分。  夕闇が迫ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

金堂の 巨大な礎石が建物の大きさを偲ばせます。

 

 

 

 645年の九層木塔完成をもって皇龍寺も完工。その後600年間新羅最高の国家寺院として存在していましたが、1238年に蒙古軍の侵攻によって焼失。

 

 

 

 17時45分、木塔礎石跡を最後に夕食に

 

 

 

 夕食は骨付きカルビ1.5人前だったのですが、写真を撮り忘れるほどおいしかったのでしょう、食後の食堂外観の写真しかありません。

 今宵のホテルは、コモドホテル慶州。 

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東京国立博物館 短刀 厚藤四郎ほか

2017年01月06日 | アート 刀剣

 1月3日、東京国立博物館 本館1階の刀剣コーナです。(12時10分)

 外国人の方が多い。  以前は、刀剣女子で溢れかえっていましたが。

 

 

短刀から紹介。

厚藤四郎は、小ぶりな短刀ですが、刀身の厚さ(1.1cm)は迫力です。

戦闘で組み合った時、こんな短刀で鎧の隙間を突くため、小ぶりで直線的な刀身になったようです。 実用的なデザインなんだ。

 

 

 

 

 

 

 青江次直の短刀も見事で美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから、太刀や刀を紹介。

古青江貞次は、端正な美しさが魅力。

 

 

 

古備前吉包も端正さが堪らない魅力です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江義弘、見るからに剛刀の感じ。

 

 

 

 

 

 

試し切りの跡でしょうか、小さな傷が見えます。

 

 

 

 

 

 

 今荒波の刃文も好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 青江次吉の刀身も美しい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 虎徹は切れることで有名。  キャプションにある試し切りの銘文に”四胴”とあるのは、死体を四つ重ねて切った意味!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に脇差、相州貞宗。 石田三成の指料だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (6)
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東京国立博物館 刀剣 一文字助実、大包平、長船長光

2017年01月04日 | アート 刀剣

韓国世界遺産の旅シリーズの途中ですが、刀剣を少しはさみます。

昨日(1月3日)東京国立博物館に初詣に行き、撮ったものと、昨年11月20日

に撮ったものなどで紹介します。

当ブログの、刀剣の閲覧が非常に多いのと、正月なので刀剣のピリッとした雰囲気

も悪くないか・・・というのが理由です。

最初に、国宝「一文字助実」、徳川家康の指料です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刃文が非常に美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少しアップで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この拵(こしらえ)も国宝。 秀吉の派手な拵に比べ、なんと質実剛健なことか。 

 

 

 

 

 

 

 

さて、「一文字助実」の国宝の太刀はもう一つあります。

これは、2014年9月と11月に撮影したものを、2014年11月29日のブログで紹介したのですが

他の絵画作品などと混ぜて紹介したので、あまり閲覧されてないものです。

丁度、国宝「大包平(おおかねひら)」も一緒に紹介したので、今回、「大包平(おおかねひら)」も再掲します。

 

 

 

 

 

 

この写真は、2012年12月の撮影。

 

 

 

 

 

 

拵は、さすがに紀州徳川家、豪華です。

 

 

 

 

ここから国宝「大包平」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから、2016年11月から、現在も展示されている国宝「長船長光」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか、国宝の刀剣のなかでも、とびきり美しい名品、次回は、国宝の短刀や重文の刀剣を紹介します。

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