Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

47RONIN

2013-12-13 15:46:45 | 映画
今回は映画「47RONIN」について。



これ、みなさんもご存知のとおり、忠臣蔵がベースになったストーリーなんですが、世界観や映像はまったくちがって、ファンタジーの要素が満載です。気になってしまったので、観に行くことにしました。キアヌ・リーブスだしね(笑)。



ここで、内容を・・・




大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)とミステリアスな女ミヅキ(菊地凛子)のたくらみによって主君を殺され、自然が豊かな赤穂の領地を追われてしまう。さらなる謀略を企てる吉良の野望を阻止し、主君の敵を討つべく集まった47人の浪士たちは、はぐれ者の混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)と手を組むことに。わずかな人数の彼らは、明らかに戦力差のある敵の軍勢の戦いに命を賭して身を投じる。



と書いてあります。


まぁ、キアヌ扮する「カイ」の設定がちょっと難しいと思いましたが、この世界観と映像であれば、もう何でも良いのです(笑)。なんだか柴崎コウ扮するミカの衣装もアミダラ姫みたいだから、スターウォーズ好きの僕としてみれば、すごく楽しかったし、こんな時代劇も面白いなぁと思ってみていました。戦闘シーンはエンジェル・ウォーズを思わせるようなところもあったし、これはこれで良いとおもいました。



天狗も鷹と人間の顔を足して2で割ったような設定というのも、「鳥だしね」と思わせたり、あと、天狗がチベットの僧侶みたいな恰好なのも、仏教と天狗はつながるしね、と思わせたり、僕は楽しめましたよ(笑)。そして、大石内蔵助に対して、「何があっても剣を抜くな」という試練も、スターウォーズに通じるところあるし、良かったです。

長崎の出島のシーンなんか、パイレーツ・オブ・カリビアンみたいで、こういう設定も面白いなぁって思いました。

調べるとこの監督、カール・リンシュはCMで有名な人みたいですね。他の映像を観ましたが、なかなか独創的なSFの世界を描くのが得意な人みたいです。写真をみると、ごつくてけっこうかっこいいです(笑)。右端のひと。ゲイ受けは良いとみました。



ただね、どうしてこの作品を作ったのかが、よくわからない。世界に日本の「忠義」や「自己犠牲」の精神を知らせたかったのか、単に物語として、おもしろいからなのか、よくわからないんです。とりあえず、有名なのはキアヌだけでしょ。世界ではね。ハリウッドの映画に出ている真田博之はわかるけど、菊池凜子は演技がうまいのかがわからない(笑)。というのも、今回吹き替えで観たんです。そしたら、菊池凜子だけが、すごく不自然で(自分の吹き替えなのに)、下手なんですよ。日本語の演技はダメなのかなぁ。

日本人が観れば、知った顔が出ていて、しかもお金のかけ方がすごいから、日本映画っぽくはないし楽しめるけど、他の国の人たちが、これを観に行くのかなぁと疑問に思いました。

まぁ、「こんなの忠臣蔵じゃない」と思う方もたくさんいると思いますし、否定的な意見が多い映画ですが、僕はSFオタクだし、こういうのけっこう好きなので、楽しかったんです。

そう思う人だけ、観に行ってください(笑)。12月は忠臣蔵の季節。こういのもありだと思いますよ~。




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