いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

千葉市動物公園 その8:カメラ目線をくれたミーアキャットの名は?

2009-03-14 11:53:46 | 散策
日光浴を好み、日の出と共の巣を出て、昆虫、クモ、トカゲ、ネズミなどを捕らえるミーアカット、ミーアキャットとも呼ばれているのは、ジャコウネコ科のスリカタが本名です。千葉市動物公園では、ミーアキャットと呼んでいます。

ここで飼育されているミーアキャットは、父親ホープと母親ミルミルの家族です。
平成18(2006)年6月に来園したミルミルは、前年7月に来園していたホープとペアリングして、この年12月にイデアを生んでいます。
それからは、平成19(2007)年7月にモモタロスとユウト、9月にリョウタロウとハナを生んでいます。
ホープ一家は、長男モモタロス、次男ユウト、3男リョウタロウ、長女イデア、次女ハナ。オス4頭、メス3頭で構成されている
7頭の家族です。

ミーアキャット舎の遊具に、体重計とダチョウの卵を利用した餌箱があります。
ホープは、体重計に上がり周りから来る外敵を警戒する習性があるようですから、直ぐに分かる筈です。
ミルワーム(小動物の飼料として飼育される昆虫の幼虫:コメノゴミムシダマシ、チャイロコメノゴミムシダマシなどの幼虫)をダチョウの卵の中に入れた餌箱は、モモタロスやイデアが卵を回すと落ちてくるミルワームを食べられるように工夫されています。

野生のミーアキャットが日没と共に巣穴を出るのは餌を探すためで、散歩をして疲れたから日向ぼっこをするためではありません。餌にありつき腹いっぱいになってから日光浴をすることはあるでしょうが、外敵の餌になるのが関の山ですし、ホープたちが生きている野生の環境では当たり前です。動物園の中で生活していても、見晴らしの利く体重計に上がり外敵を警戒するホープは、一家の主としての自覚を忘れていません。

野生の動物は野原を駆け巡って餌を捕りますが、相手も命がけですから、そう簡単には捕獲できません。狩に失敗し餌にありつけない日だってあります。
餌を探し捕獲するために歩き回っていますから、動物園で与えられる餌を食べる動物たちは、餌に在りつく時間が余りにも短くて欲求不満に陥ることもあるようです。ですから、その時間帯をいかにして長くするか、この知恵比べが各動物園で行われています。
そのような観点から、ダチョウの卵を利用して、卵を回さないと餌のミルワームが落ちないようにした仕掛けのある餌箱に、ホープ一家は大いに満足しているでしょう。

カメラ目線のミーアキャットの前にいるのは、尾の先端に黒い部分が5cmほどある次女のハナでしょう。とすれば、カメラ目線をくれているのは母ミルミルでしょうか。それまでは3頭で遊んでいたのですが、1頭だけ巣穴に入ってしまうと、ミルミルが立ち上がってカメラに目線をくれた、外敵かどうかを窺っていたのです。
ここで飼育されている7頭の個体解説では、ミルミルはホープと交代で体重計に上がっていることが多いようです。ミルミルの子ども達を守る野生本能は衰えていないでしょうから、立ち上がって警戒しているのは、母ミルミルです。



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