日々のことを徒然に

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号外が続く

2017年10月07日 | 生活・ニュース

 2夜連続でノーベル賞受賞の号外が出た。初めは「文学賞 イシグロ氏、長崎生れえ英国人作家」、昨夜は「平和賞 ICAN、核兵器禁止条約実現に貢献 広島・長崎と連携」の大きな見出しの紙面が送られてきた。イシグロ氏の漢字表記は石黒一雄、5歳のころ両親と渡英。受賞をには「はやりのフェイク報道かと思った」と驚かれたとか。残念ながら氏の作品を手にしたことはないが、多くの人が街頭インタビューで賞賛されていた。日本人としては川端康成、大江健三郎氏に次ぐ23年ぶり3年ぶりの受賞となる。

 平和賞の受賞は「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」。受賞理由で「ICANは核兵器禁止条約制定へ革新的な努力をし、国際法による主導的役割を果たし、核保有国に核兵器削減への真剣な交渉開始を要求した」など私的な解釈。今の国際情勢を思うとき、素人にも受賞の意義がよく理解できる。残念ながら核保有国と日本などその傘下の国はそっぽを向いている。

 核兵器禁止運動には核拡散防止条約(NPT)再検討会議がある。こちらは核保有国が主メンバーで構成されているが、最近はその進展が踏みとどまっている。政府の言葉を借りれば、ICAN運動は保有国と非保有国の亀裂を拡大するという。どちらも核兵器を無くする運動である、被爆国を任ずる日本は両者の仲立で核兵器廃絶への早道の策を探って欲しい。

 広島・長崎の被爆者団体などが条約作りに果たした役割は大きいことから、共同受賞者となれなかったと残念に思う人もあるようだ。運動の起点は被爆者団体などの長年の活動が実ったことをみんな知っている。授賞式に被爆者代表と同席したい、ICAN関係者の言葉を信じよう。余談になるがICANはアイキャンと呼ぶ、地元有線TVはアイキャンで「i-can」。
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