テレビと私(1) 優しい時間

【ドラマ】優しい時間について

　「優しい時間」を見た。

　だんだん長澤まさみがキレてきたなあ。病んでる娘との付き合いで二宮君はどう成長していくのだろう。

　僕たちは大抵世間の人々と価値観を共有したところに合わせて行動を決めているわけだけど、そういうのが通じない人にもたまに会う。

　僕のそういった事例を思い起こすと、大抵腹がたつ。心地よい空間が、その人の言動によって壊されるから。自分の守りたい領域を壊されるから。

　で、時間が経つうちに、それに腹を立てていてもどうにも状況が変わらないものだから、その人を懐柔しようとする。こちらの価値観に合う様に行動してもらえるよう仕向ける。その作業が大変なのだけれども。

　翻って、「優しい時間」では、本当に優しい時間が流れているけれど、どうも長澤まさみのリハビリになってないのかなあ。外は寒くて雪も積もってて、喧騒がないどころか、音を全て雪が吸い取ってくれる。室内は本当に静かで、こういうときは本当に時間の流れがひしひしと感じられる。聞こえるのは、ストーブの音とコーヒー豆を自分でひく音。この音たちが、時間を音に変えて感じさせる。それがゆっくりな、やわらかい音だから、優しい時間に感じられるのだろうな。

　でも、長澤まさみはそんなのを受け容れる余地をもってないから、何をやろうとしてもダメなのかなあ。バカの壁ってやつですか？



■ここにトラバ打ちました



■関連リンク
優しい時間
優しい時間ファンサイト(フジテレビ木10ドラマ)





倉本聡『優しい時間―Scenario 2005』




「優しい時間」オリジナル・サウンドトラック(CD)




平原綾香「明日[MAXI]」(CD)




倉本聡『北の国から―2002遺言　SCENARIO 2002』



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