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気が向いたとき、気が向いたことを、適当に並べてみようと思います。

教育と私(2) 菅野の日本史

2005-03-14 23:35:49 | 教育と私
菅野の日本史について

 今日はこれでブログの更新終わりだー。と思って、ウダウダしながら今日書いたことを思い出していたら、受験について考えているうちに、フトこの人を思い出した。





 菅野祐孝。

 僕の大学受験期には、書店の日本史参考書コーナーは、この人のものが席巻していた。すこし時代遅れ感もあったので、菅野の参考書・問題集を買ったことはないのだが、友人がもっていたものを見せてもらったことはある。

 代々木ゼミか河合塾あたりの講師で、絶大な人気を誇っていたらしい。

 彼の持論は、「ノートが大事」。

 ダラダラと一コマずつ新たなページに授業内容をとるのではなく、見開きの一面に、一つの時代の情報を全てまとめなさいということだった。

 しかも、自分の力でノートをつくらなければ、力はつかないというものだった。

 まあ、パッと聞いた時点では一理あるような気もしてくる。そんな彼は、実況中継シリーズという、自分の講義を文に起こした(ざっくばらんな語り口で、歴史の流れに沿いながら重要事項を説明するなどしている)分厚い参考書や問題集を発行していた。飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだろう。

 そんな中、ある一冊の参考書を新たに発刊する菅野。







菅野祐孝『菅野の日本史〈B〉立体パネルForever―代々木ゼミ方式』


 これ、彼が理想とするノートを具現化したもの。彼の講義での板書をきちんときれいにまとめている。





 何を血迷ったか、ノートを発行。これ、あなたの持論の真逆なんじゃないですか?

 書店で友達と一緒に発見して爆笑したことをおぼえている。

 そんな笑い話を思い出し、エントリーしてみた。菅野さん、いま何してんのかな?



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菅野祐孝『菅野の日本史B講義録―大学入試合格ナビ (1)』



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教育と私(1) 小論文

2005-03-14 22:16:03 | 教育と私
小論文の採点について

小論文、コンピューターで自動採点 入試センターが試作 (朝日新聞) - goo ニュース

 僕も大学受験の際には小論文を勉強した口だが、とうとうという感じのニュース。ただし、1ヶ月前のものを今更とりあげる。

 まあ、小論文の採点は大変そうだし、採点も客観性がない気はするし、いいのではないのかという気もする。大学入試センターが出すレベルの問題であれば、解法マニュアルも既に出来ているだろうし。

 文章構成力、論理的思考力、問題把握能力あたりをテストするのだろう。そこまでですむのだったら別に機械が採点するとしてもいいと思う。このレベルではむしろ、採点官の主観の方が入る余地が高く、客観的な採点がなされるか微妙だとの印象。

 そしてまた、画一的な生徒を大量生産。

 ただし、個々の大学の試験がこの「効率化」に手を出すと痛い目見ると思う。

 小論文って、たま~に100点満点で150点のを出してくる天才っているんだよなあ。友達にいたもん。それを機械ではかると合格点に満たなくなるケースもありうる気がする。

 僕自身、ある大学の小論文試験で徹底的な長嶋茂雄批判を繰り広げた小論文を提出したが、合格した。担当官にめぐまれたと後になって思う次第だ。文章構成とかの基本部分がクリアできていたのだと思うけど、長嶋信者が採点官だったらアウトだろうなあ。ちなみに申し訳ないがその大学には行かなかった。

 医学部系だと倫理観を問う問題とか出てきたが、あれも機械では判定できないよなあ。まあ、その試験自体が機能しているか疑問であるが。



 ということで、問題設定の質にかかってるなあという印象。ひいては、どういう人間を輩出したいのかが見えてこない教育の現状、そこに目が行くニュースである。



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西研、森下育彦『「考える」ための小論文』(ちくま新書)



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2005-02-15 05:33 ニュースと私(3) 教育関連



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