ポン太よかライフ

得した気分、首都圏見て回りの旅、美術館散歩

新美術館の開館相次ぐ!山種美術館「速水御舟」展開催

2009-11-05 00:07:25 | 博物館、美術館行ってきました
山種美術館は1966年に日本橋兜町に開館した日本初の日本画専門の美術館です。春の桜が美しい千鳥ケ淵に移転後このたび広尾に新美術館を建て移転しました。ロビー入口正面には、加山又造の陶板壁画千羽鶴が常設され、金彩の鶴の群れがシックな華やぎを添えています。
山種美術館は明治から現在までの日本画を中心に1800点余りを収蔵し、とりわけ旧安宅コレクション速水御舟作品を加えて、御舟のコレクションが充実しています。
日本画は展示期間が限られるので今回の展示は、重要文化財の炎舞、名樹散椿、が一度に見られ、御舟の短いながら充実した業績を一望できるまたとない機会です。
樹下にうずくまる黒猫が印象的な名樹散椿は、構想の過程がたどれる下絵の展示もあり、興味深く観賞しました。
炎舞の前にたたずむと、闇に舞う炎の先が右肩上がりの薄い煙となって背景に溶け込み、縦に長い作品の形状も相まって卒塔婆に書かれたサンスクリット文字にも見えてきて、厳粛な世界を感じました。
日本画の美術館のためか山種美術館は着物をお召しになった方に沢山お会いする独特の雰囲気がありますが、この日も多くの御舟ファンが華やいだ着物姿で熱気を醸していました。
一階のカフェでは、繊細な細工を施した練り切りの和菓子も用意されており、根津美術館から歩いて来れる地の利もあって、新しいアートコースになりそうです。

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