景気の良い人は,年金積立金のポートフォリオを見直して,株式および外国資産を増やすべきだと大声をだしているのだが,私は反対である。
で,根拠はないかと思って,日経平均とTOPIXの終値データを探してみた。引用元【【TOPIX】株価指数 時系列データ 日足】。
まずは,生データである。
2007年1月4日~2014年6月6日までの日経平均とTOPIX終値の時系列データである。


原データは,1820日分しかないため,FFTを実施するのは,1024データか2048データにしないとならない。できれば,周波数分解能を高めたいので,2048データにするために,未来のデータは,1820日分の平均値を並べた。土日祝日の市場が休みの日は無視して,1820日間連続データと考えた。
これをエクセルでFFTかけて,リニアスペクトラムを計算した結果が下のグラフ。FFTの解析条件は,サンプリング周期が1日,データ長2048,データウインドーが矩形。平均値のDCドリフトは,周波数0Hzに押し込んである。


このグラフの横軸は,周期(周波数の逆数)になっている。縦軸は,日経平均とTOPIX変動幅である。一般に周波数解析では,横軸は周波数となるが,今回の解析結果では,横軸を周期とした方が理解し易い。
同じ結果を期間中の平均値に対する変動をパーセント表示として,かつ,両対数軸にプロットすると,下のグラフになる。


この両対数軸のグラフの方が,日経平均とTOPIXの値幅変動と周期の関係を見る上では理解し易い。一般に,電気信号の周波数解析を行うと,周期の短い(周波数が高い)ほど,変動=ノイズが大きくなる。しかし,TOPIXは長い周期の変動が大きい。株式投資において,リスクとは,期待値に対する変動の幅が大きいことがリスクとなる(一般に株価が下がることとがリスクとされるが,購入しようとする時は,値段が高いことがリスクとなる)。
簡単に言うと,2007年1月4日~2014年6月6日までのTOPIXは,長く株式を持っていればいるほど,株価変動が大きいということを表している。つまり,リスクが大きいと言うことである。7年半保有では,約10%程度の変動を許容する必要がある。
かつて,株価は,長期保有するほど有利であると言われた。それは,経済成長に伴い,株価も上昇するからだという理屈である。
しかし,ここ7年半だけを切り取ってみれば,長期で持つほど,値幅変動を大きく受けたと言う結果になっている。
株価は,人為的に変化するため,将来のリターンは確実ではない。となると,リスクを最少限にするためには,短気の売り買いをする必要があるが,そんなことを,安定運用を基本とする年金積立金でおこなうのであろうか?と,言う疑問がどうしても消すことが出来ない。
もっと,長期のデータで解析をすれば,より傾向は顕著になるであろうと思う。
株価のニュースが,常に,前日比や,年初来高値・安値の短気でしか報道されないことは,株式を仕事にしいている人たちは,短気の値動きににしか関心がないことのあらわれであろうと思う。
今の政府は,間違った方向に進んでいると考える。
で,根拠はないかと思って,日経平均とTOPIXの終値データを探してみた。引用元【【TOPIX】株価指数 時系列データ 日足】。
まずは,生データである。
2007年1月4日~2014年6月6日までの日経平均とTOPIX終値の時系列データである。


原データは,1820日分しかないため,FFTを実施するのは,1024データか2048データにしないとならない。できれば,周波数分解能を高めたいので,2048データにするために,未来のデータは,1820日分の平均値を並べた。土日祝日の市場が休みの日は無視して,1820日間連続データと考えた。
これをエクセルでFFTかけて,リニアスペクトラムを計算した結果が下のグラフ。FFTの解析条件は,サンプリング周期が1日,データ長2048,データウインドーが矩形。平均値のDCドリフトは,周波数0Hzに押し込んである。


このグラフの横軸は,周期(周波数の逆数)になっている。縦軸は,日経平均とTOPIX変動幅である。一般に周波数解析では,横軸は周波数となるが,今回の解析結果では,横軸を周期とした方が理解し易い。
同じ結果を期間中の平均値に対する変動をパーセント表示として,かつ,両対数軸にプロットすると,下のグラフになる。


この両対数軸のグラフの方が,日経平均とTOPIXの値幅変動と周期の関係を見る上では理解し易い。一般に,電気信号の周波数解析を行うと,周期の短い(周波数が高い)ほど,変動=ノイズが大きくなる。しかし,TOPIXは長い周期の変動が大きい。株式投資において,リスクとは,期待値に対する変動の幅が大きいことがリスクとなる(一般に株価が下がることとがリスクとされるが,購入しようとする時は,値段が高いことがリスクとなる)。
簡単に言うと,2007年1月4日~2014年6月6日までのTOPIXは,長く株式を持っていればいるほど,株価変動が大きいということを表している。つまり,リスクが大きいと言うことである。7年半保有では,約10%程度の変動を許容する必要がある。
かつて,株価は,長期保有するほど有利であると言われた。それは,経済成長に伴い,株価も上昇するからだという理屈である。
しかし,ここ7年半だけを切り取ってみれば,長期で持つほど,値幅変動を大きく受けたと言う結果になっている。
株価は,人為的に変化するため,将来のリターンは確実ではない。となると,リスクを最少限にするためには,短気の売り買いをする必要があるが,そんなことを,安定運用を基本とする年金積立金でおこなうのであろうか?と,言う疑問がどうしても消すことが出来ない。
もっと,長期のデータで解析をすれば,より傾向は顕著になるであろうと思う。
株価のニュースが,常に,前日比や,年初来高値・安値の短気でしか報道されないことは,株式を仕事にしいている人たちは,短気の値動きににしか関心がないことのあらわれであろうと思う。
今の政府は,間違った方向に進んでいると考える。
学ぶ上で参考にさせてもらっています!!
グラフについて質問させてください。
縦軸が日経変動幅(円)横軸が周期のfftをしたグラフついて、
日経変動幅は何かしら平均をとっているように見えますが、この平均はいったいどのようにとっているのでしょうか?
例えば、
①1日あたりの平均をとっている
②累計で平均をとっている
等が考えられます。
変動幅はどのようにとっているのかが分からなかったため質問させて頂きました。
未熟な質問で申し訳ありませんがぜひお答え頂けると幸いです!!!
長文失礼しました。
時系列上でDCバイアスを取る処理をしたまだです。
DCバイアス処理について勉強不足だったため、調べてみたいと思います。
未熟な質問を今後もしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
本当にありがとうございました!!!