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峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

地域学

2008年02月28日 | 
 『池田学講座』という本が池田市教育委員会から出版された。市の公的施設と市内の書店で販売されている。この種の本だから売れ行き上々とは行かないけれど、反応はいいらしい。

 池田市は昨年秋から地域の自然・歴史・文化や暮らしを学ぶ「池田学」を広めるため、市民講座を開いてきた。本はそのときの講座内容とは別物だが、今回の出版は「池田学」のPRの一環だ。3月2日には「池田学検定」の第1回試験も実施する。遅まきながらの“ご当地検定”への参入である。検定はこの本から出題されるわけではない。ただ、参考書程度にはなるという。

 本には副題がついている。「新たに知る池田 改めて出会う池田」。ブルー調のカバーには「摂津名所図会」からとった“織物作業などの風景”を使っている。「池田の自然」からはじまって「近現代の池田文化」まで8章。見開きの左ページに解説、右ページに写真や図表・地図という構成で統一し、最後に年表をつけている。そのあたりは「読みやすさ」を狙った工夫か。

 冒頭などに官庁の“宣伝臭”が出ているのは市教委の発行だからやむを得ないかもしれない。全体としては、さらりとした感じが強く、もっと突っ込んだ学術的な解説がほしい気がした。読む人それぞれ立場の違いがあるので、印象・感想もさまざまだろう。B6版200ページ。定価1000円。

 《2月8日発売。私は本を購入したが、今回検定の受検は見送った》


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