峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

Harimau

2010年12月30日 | インドネシア語
 サッカーの東南アジア大会「スズキ・カップ」を制したのはマレーシア。29日夜ジャカルタで行われた決勝最終戦は2-1でインドネシアが勝利したが、ホーム&アウェー方式で先に3点をリードしていたマレーシアが結局トータル4-2で逃げ切った。どちらもFinalで勝てば大会初優勝。“Harimau”と“Garuda”の対決は「マレーのトラ」にガイ歌があがった。

 インドネシア側では「まだ90分ある」と鼓舞し、競技場は赤いシャツを着たサポーターが埋め尽くして応援した。「サポーターは12人目の選手」。サッカーでは世界共通の言葉である。インターネット・テレビを見ていたら、何と2時間以上も前から、湧きかえる競技場周辺の中継を中心に“前ぶれ”放送をしてムードの盛り上げ。ワールドカップで話題になった“予想するタコ”まで演出登場させ、解説者は「とにかく前半で先制ゴールを決めること」と強調していた。

 日本時間の午後9時すぎに試合開始。前半18分に解説者が言う絶好のチャンスを迎えた。インドネシアが相手ハンドの反則でPKを得たのだ。しかし、弱いキックで決められず、キーパーが左に飛び胸でボールをがっちり押さえた。プレッシャーからか。クアラルンプールで0-3の敗戦(26日)がやはり大きくのしかかったのか。結果的に、これが両チームの明暗を分けた瞬間だったと言える。

 逆に後半9分、マレーシアが得点王サフィーのシュートで先手を奪う。この時点でインドネシアは“4点の大差”をつけられた。それでもチーム・ガルーダ(神鷲)は猛攻。27分と42分にゴールを決める。試合を逆転したものの、決勝の“反撃”もそこまでだった。

 ユドヨノ大統領夫妻も競技場に足を運んで応援。試合後、選手たちの健闘を讃えたという。KOMPAS紙(電子版)には試合の関連記事も多かった。その中で「Garudaku Sayang, Garudaku Malang」(ガルーダ残念、ガルーダ不運)という見出しが印象に残った。日本や中国など干支を習慣に取り入れているところでは、2010年はトラ年。歳末の大一番にトラが勝つのも因縁めいているが、マレーシアやインドネシアでは干支が通じるか。

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