たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

『どきどき 僕の人生』

2013-07-02 22:59:58 | 韓国文学


NHKラジオ講座でも紹介されたキム・エランさんの、
長編『두근두근 나의 인생』が翻訳されました。

大好きなきむ・ふなさんの翻訳です。

近所の書店にない方は、無料配送がうれしいこちらから。
クオンHP


図書館にない場合はぜひリクエストを!

何度も言いますが、若いときに読んでおきたかった作品です。
気持ちだけ若返って読んでみて、
ちょっと無理ならお子さんにもお勧めです。

私も買って子供に読ませるつもり。
本を読みなれていたら、小学校高学年から行けるんじゃないでしょうかね?
うちだと、次男までは読めると思います。

ちなみに、私の感想はこちら。

ビックサイトで会いましょう

2013-06-29 12:24:43 | 韓国文学
来週の水曜日、7月3日からビックサイトで開催される東京国際ブックフェアー。
今年のテーマ国は韓国なので、韓国関連のいろいろなイベントが準備されています。

業界関係者だけでなく、一般読者も楽しめる企画もありますね。
韓国ブースイベント。
会議棟では韓国から招いた作家たちの生の声を聞けるイベントもあります


お時間のある方はぜひ。

『月に聞かせたい話』 シン・ギョンスク

2013-06-24 23:33:56 | 韓国文学

本の中にはニャンコがいっぱい。
数字の下のワンポイントは、しおりのリボンと同じ色です。
大切に読みたいハードカバー。


『オンマをお願い』で日本でも人気のあるシン・ギョンスク作家の新作は、
心の温まる27編のショートストーリーズ。

表紙には
신경숙 짦은 소설 (シン・ギョンスクの短い小説)とあります。

日本でいうショート・ショートにあたるのでしょう、韓国語では掌編(장편)と呼ばれます。

全体は4部に分かれていて、それぞれ

초승달에게 三日月へ
반달에게  半月へ
보름달에게 満月へ
그믐달에게 新月へ

と、なっているのですが、どこから読み始めても大丈夫な構成です。

一つのストーリーは本文6ページで完結です。
韓国では掌編小説はあまりメジャーでないようですが、
自力でまとまったものが読みたい、と思っている韓国語学習者には最適です。
シン・ギョンスク作家は女性らしい、丹精な文章を書くので、
大人で女性である私としては常々見習いたい・・と思っているんです。

何度か来日されていて、
シン・ギョンスク作家のお話を聞いているとおちゃめな人なんですけど、
シリアスな小説とは違って、その茶目っ気が随所に隠れている、そんな文章です。

私は一番最初のストーリーがおもしろくてはまってしまいました。
韓国の芸能人はみんないい年こいて「サランヘヨ」とかやってくれますが、
そもそも韓国語ってそうじゃないよね?と考えさせられます。

すてきなイラストも魅力です。
小さめにこっそりお見せしますね。

   

私が貼った附箋と、雨の滴が絶妙にリンク。

こちらにもご用意しました~。

今売れている本

2013-06-17 16:41:19 | 韓国文学
最新韓国小説ベストセラー。

今何が売れているのか、旅行の前にチェック。

『根の深い木』『風の絵師』で韓国にネオ時代小説というジャンルを作った
イ・ジョンミョン作家の新作は

脱北した天才数学少年の壮大なオデッセイ。だそうですよ。


これからは毎週更新です。

こちらでもお知らせします。・・・・頑張ります。

K文学.com

2013-06-03 08:23:51 | 韓国文学
6月号が更新されました。

K-文学.com

韓国文学を愛する人に

韓国文学をこれから読みたい人に

韓国文学を読みたいけど韓国語はまだまだだからどんどん翻訳してほしい人に


オススメのHPです。


毎月1冊、おすすめ小説の書評と、
その小説に関連したトピックが配信されます。

小説に描かれている現代韓国のさまざまな横顔を読むことができるHPになっています。


5月から毎月第1月曜日に更新されています。


ぜひぜひ読んでみて、
そしてブックマークに入れて、
ついでに広めてくださいね~。




Now reading

2013-05-08 21:59:57 | 韓国文学
読みかけの3冊。



ユン・ソンヒの短編集『レゴでできた家』を読んでいる途中でGW突入。
でっかい富士山に似合うのはスケールのでっかいチョン・ミョングァンだよね。
と『鯨』を持ってキャンプに行くも、100ページも進まずGWが終了。(ちなみに本編は421ページ)

GWにソウルに行ってた友達にお願いしていたシン・ギョンスクの新作エッセイ『月に聞かせてあげたい話』
が届いたので、読んでみる。

エッセイは一気に読まなくても大丈夫そうなので、『鯨』に戻る予定。

うっ。その前に卒論のレジュメが…(泣)

『走れ、父さん』キム・エラン著

2013-04-19 20:04:02 | 韓国文学
きむ・ふなさんのラジオ講座で「誰が海辺で気ままに花火をあげるのか」を聞いた方もいるでしょう。



『달려라,아비』は、「誰が気ままに・・」も収録されている、2005年の作品です。

その後短編集が2冊と、大ヒットした長編の『두근두근 나의 인생;ドキドキ僕の人生』があり、
今年「침목의 미래;沈黙の未来」で、李箱文学賞を最年少で受賞した、というわけです。

最年少で受賞したことで大きな話題にもなり、今一番話題の作家の一人です。


今回は、『두근두근..』に出てきた両親像は、キム・エランの小説によく出てくるモチーフだから読み比べてみるといいよ、というアドバイスとともに大学の先生に貸してもらいました。


『두근두근…』は韓国には珍しい高校生カップルのできちゃった結婚から話が始まります。
この両親の設定が、キム・エランの小説によく出てくるモチーフだというのです。


読んでみると確かに、若すぎる結婚・妊娠や、片親の家庭など
韓国で考えられる「あるべき姿」ではない家庭を描いていることがわかります。
たぶんね、こういう不完全な家族に対する偏見は日本以上に大きいはずです。
例えば、若くて結婚して高校を中退してしまうと韓国では軍隊に行くこともできません。
ずっとハンパ者になってしまうし、職業も限られるでしょう。
父親のいないシングルマザーへの偏見も根強くて、今でも海外に送られる養子はゼロではないのです。

キム・エランの小説の登場人物たちは、それを気にすることなく、負い目に感じることなく
淡々と生きていく姿が読んでいて爽快です。


ラジオ講座を聞かれた方はわかると思いますが、
体言止めが多くて、短い文章を繰り返すキム・エランの文章には独特のリズムがあります。

本当に韓国語らしい文の流れとはちょっと違うので
好みがわかれるかもしれませんが、私は好きです。

日本人学習者には読みやすい短編集だと思います。


この短編集を読んで自信をつけたら、
『두근두근 나의 인생』で長編デビューを果たす、というのもいいですね。
ストーリー性があって、文章が短く、ほどよいユーモアもあって、
私が読んだ中で、一番読みやすい長編でした。


『誰が浜辺で気ままに花火をあげるのか』は
こちらで小さな冊子(読み切り単行本)が買えますよ~。

『두근두근 나의 인생』もそろそろ日本語訳が出る予定です。

ネット本屋さん オープン

2013-04-03 20:49:56 | 韓国文学
난 꿈이 있어요~♪

え~と、ちょっと温めていた夢がありまして。

今でこそ小難しい韓国語の小説を眉間にしわ寄せて読んでいる私ですが、

最初は「お!韓国語読める!!」というだけでワクワクしていたころもあったのです。




韓国語を読める、韓国語で読めるといううれしさや

韓国語っていいなぁ、ってしみじみ読めるような体験をお届けしたいなぁ、

と思っていました。


このたび韓国在住の友達とネットショップを立ち上げることになりました。

こちらです⇒ kの本棚


できるだけ読みやすい本を中心に、他のサイトでは紹介されないものをご紹介していこうかと思ってます。


(Lucid Fallのファンの方はイノライフへ)


もう一つ、リクエストいただいたものはできるだけ本棚に並べます。
お問い合わせフォームから連絡してください。


キョボ文庫さんのスピードにはかないませんが、
送料の負担少なめで送るのでゆっくりお待ちいただけたら、と思っています。

これからよろしくお願いします。



次におすすめの1冊

2013-04-01 20:38:30 | 韓国文学
韓国語で本を読みたいけど、何がいいですか?という人に、
最初におすすめの本は、この間書いたように、この本なんですけどね、

これ、女子受けはめちゃくちゃいいんだけど、男子受けはいまいち・・・。

そんな時には、
あるいはまた、
2ページは簡単に読めるからもうちょっと長めのものが読みたい、とステップアップするときには、

こちら。



こちらは<좋은 생각>社のHPに連載されていたもので、
1回分だけまだネットで見られます。



この文章で本にするとだいたい3ページ。
ネットの連載では文字数制限がないのか、3ページから長いものは10ページを超えちゃうんですけど、
いろんな文章が読めるのもなかなか良いですよ。
(でも短いものから選んで読みました)

詳しくは、こちらでも語ってます


チョン・ソンテ作家の小説はかなりシリアスなんですが、
本人は穏やかで明るい人、そして作家本人の性格がよく出ているな~と感じるエッセイ集です。