たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

『ソンテ マンテ プリブンテ』 チョン・ソンテ

2012-03-11 11:57:33 | 韓国文学

『망태 성태 부리붕태』 전성태.
재미있다! 그리고 어쩌다 충격적이기도 하다.



1969년에 태어난 전성태 작가는 난 우리 또래라고 여긴다. 근데 그 작가의 유년 이야기를 읽다보니 마치 우리 할머니 할아버지 세대 같기만 하다.
지금, 2012년 서울과 2012년 도쿄는 거의 같은 생활을 지내고 있다.
근데 1970년대 전남 고흥과 1970년대 시주오카의 생활은 달라도 너무 다르다.
동네에 전기 들어온 날을 기억한다는 작가는 마치 100년 살아온 사람 같다.

전 작가의 소설을 읽고 이 책을 읽어보면 그 소설이 바탕으로 한 실체험을 찾는 재미도 있다.
작한 애독자인(?) 나는 『염전』글을 읽고『여자 이발사』의 한 글귀를 생각나고
『선물』을 읽고 『누구 내 구두 못 봤소?』란 소설을 생각 난다. 『선물』이란 글은 선물 받은 운동화를 누가 몰래 신고가벌였다는 이야기인데, 재미있는건 전 작가는 아직 그 사건의 범인을 용서 못하고 있는 모양이라 ( 이 자리를 빌려 내 운동화를 신고 간 사람에게 전하고 싶다. 남의 신발을 신는 것은 남의 팬티를 입는 것이나 다름없다!) 라고 적어 있는 것이다.

이제 당분간 산문을 안 쓰겠다고 하지만 그런 글도 많이 읽어보고 싶다.
(아니, 그전에 새로은 소설도 읽고 싶다...)

『ソンテ マンテ プリブンテ』 チョン・ソンテ著
チョウン・センガク社のHPに連載されたエッセイをまとめた散文集。
おもしろ~い!そしてなんだか衝撃的。

1969年生まれのチョン・ソンテ作家のことを私は同時代の作家​だと思っているけど、作家の子供時代の話を読んでいるまるでと私のおじいさん、おばあさんの話としか思えません。
今、2012年のソウルと東京はそんなに変わらないけど、197​0年代の全羅南道、高興と静岡の生活はあまりにも違います。
韓国の近代化は画一的なものではなく、作家も書いていますが、特​に全羅道は政治的にも開発が後回しにされた地域です。ちなみに私​の幼少時代は『ちびまる子ちゃん』そのもの。
村に電気が来た日を覚えている、という作家は100年生きた人みたいに感じます。

作家の小説と読み比べてみると小説のもとになった実体験はこれか​~!と見つける楽しみもあります。
真面目な愛読者の私は『12の穴に日が昇る(塩田の話)』を読み​『女理髪師』のある下りを思い出し、『プレゼント』を読んで『誰​か俺の靴見んかったか?』を思い出しました。『プレゼント』はプ​レゼントにもらったスニーカーを誰かがこっそり履いて行ってしまったという話ですが、面白いのは、作家はまだその事件の犯人を許​せないらしく、
(この場を借りて私の靴を履いていった人に伝えたい。他人の靴を​履く行為は他人のパンツを穿くのと同じだ!)とわざわざかいてあるんです。

短いものは見開き2ページで完結していて、読みやすいです。
「古き良き韓国」は日本人が読んでも韓国人が読んでもなんだか懐かしい気持ちになりそうです。

日本の図書館で借りるのは望み薄ですが、
不思議な味のあるイラストも多く、きれいなカラー版の本なので手元においてぱらぱら読むのにお勧めですよ。

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2 コメント

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たしかに (ハーちゃん)
2012-03-13 21:46:50
うちの図書館には無さそう(^^)。
今ごろになって「2011イサン文学賞作品集」を借りて来ました。
コン・ジヨンさんの「裸足で・・・」だけじゃなかったんだ、載っているの。
たまさんがこの本について述べているのが昨年の11月。その時にすでにソンテ氏に目を
つけている、って言ってたのね(^^)。
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いえいえ。 (たま)
2012-03-13 23:13:20
出会いはずっと前なんです。

大学に入ったばかりのころ留学生に
「とりあえず李箱文学賞から読んでいくといいよ」と言われ、2006年と2009年を買ったのね。
2009年版にの『2度目のワルツ』が乗っていて、それがモンゴルが舞台になっていたので、その時からずっと気にしてましたよ。
『狼』の単行本ではまって、ちょっとずつ買い足しでとりあえず小説は全部手元にあります。
ジョン・ソンテ作品をコンプリートしたヨジャと読んでください。ふふふ。

私も今、手元に2011年の李箱作品集があります。
大賞は逃したけど、『국화를 안고』もとっても評価が高いので、後ろの書評をぜひ。
今回、김경욱も、すっと読みやすく面白いです。
今『金庫に閉じ込められる』を読んでますけど、これもおもしろ~い。
李箱作品集にしたらとっつきやすいほうなんじゃないかとおもいました。
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